生まれた赤ちゃんが生後100日を無事に迎えることはとても嬉しいことです。
そんな新生児の無事な健康を感謝し、これからの成長を願う儀式が100日祝い(百日祝い)です。
記念すべき行事なので祝ってあげたいものですが、100日祝いはいつから数えたら良いか?お料理はどんな物がいい?赤ちゃんの服装は?など疑問も多いでしょう。
そこで今回はそんな100日祝いの役立つ情報をまとめてみました。
100日祝いとは
100日祝いとは生後100日~200日の新生児のために行われるお祝い行事です。
地域によっては110日、120日で行うということもあるようです。
最近では行事の忙しい時(お正月など)季節の厳しい季節である真冬、真夏などは避け、100日前後の日取りの良い日に行われることが多いようです。
100日祝いと言っても厳格に100日をきちんと過ぎていなければダメというわけではありません。
一番お祝いしやすい時期があるなら、少し前や後でも構わないということです。
また、100日祝いの数え方については生まれた日を1日目として生後100日とします。
ちなみに最近ではインターネットなどで赤ちゃんの生年月日から行事の日を計算してくれるサービスなどもあるようです。
とても便利なサービスなのできちんと調べたいという人は活用してみましょう。
100日祝いにおいては、お食い初め、歯固めの儀式などが行われます。
お食い初めとは乳歯の生え始めた赤ちゃんがこれから食べ物に困りませんように、という願いを込めて行われる行事です。
なぜこのような風習があるかというと、昔は子供の生存率の低かったことから、無事に100日まで過ごす赤ちゃんは大変少なく、このような儀式が誕生したと言われています。
そしてその中で行われるのが歯固めの儀式です。この行事においては石や栗、アワビなど主に固そうな物や食品を用いて、赤ちゃんにこれらを食べさせるふりをします。
これは上記の石や食べ物のように固くて丈夫な歯が生えてくるようにという意味があるのだそうです。
また、固い物ではないのですが地方によっては梅干しをお食い初めに用いることもあるそうです。
これには梅干しはしわが多いので長生きするようにとの願いが込められているそうです。
ちなみに100日祝いの日には神社で祈祷をしてもらう人もいますが、最近では自宅で両親とその祖父母で祝善という縁起の良い食べ物を囲み、お食い初め、歯固めの儀式だけで済ませるという人も多いようです。
100日祝いの料理
100日祝いのお料理は赤ちゃん以外にも兄弟や姉妹がいる場合、子供の好きなごちそうにしてもよいのですが、多くの場合は縁起が良いと言われる食べ物を頂くようです。
例えば尾頭つきの鯛、お赤飯、蛤(はまぐり)のお吸い物、昆布やたけのこの煮物、紅白かまぼこ、松竹梅の麩(ふ)紅白なます、黒豆、梅干し、蓮根、里芋などなどです。
100日祝いにおけるお食い初め、つまり歯固めの儀では、赤ちゃんには飯→汁→飯→魚→飯の順で食べさせるまねをするのが正式なのだとか。
ちなみに100日祝いにケーキを購入したり、作ったりする親御さんもいるようです。販売されているものでは、赤ちゃんの生年月日などがデコレーションで書かれたホールケーキや、赤ちゃんの似顔絵を元にオリジナルケーキを作ってくれるサービスもあるようです。
また、お料理が得意な人が集まっているクックパッドなどでも100日祝いのお料理の作り方や、鯛の形のカスタードパイ、可愛い子供の顔の形のケーキなど、お母さん達の赤ちゃんへの愛情がこもった、創意的なケーキやお菓子が紹介されています。
ぜひいろいろな情報を参考にして素敵なお料理やデザートを作ってみてくださいね。
100日祝いの服装について
100日祝いでは、まず赤ちゃんについては、お食い初めの儀式までは白い産着を着ていて、この日から色つきの服を着始めるという考え方があるようです。
これを色直し式と呼びます。昔は祖父母などから小袖などを送られる風習もありましたが、現在ではカラーの赤ちゃん用ドレスを着せる人も多いようです。
写真館などでは赤ちゃんの百日祝いの衣装もレンタルできて、写真撮影もしてくれるサービスもあるようです。
自宅でお祝いする場合、赤ちゃんは馴れない服装だと嫌がることもありますので、家族揃っての記念撮影の時だけ着せてあげるのがよいかもしれません。
また、両親についても儀式なので、できればきちんとした服装で望んだ方がよいでしょう。
親戚などをお呼びした場合はなおさら失礼のない装いにしましょう。
100日祝いの飾り、プレゼント
赤ちゃんのお祝いですから、部屋も可愛く飾り付けたいという人も多いようです。
では具体的にはどんな物が使われているかというと、折り紙で作った輪つなぎを飾ったり、壁に貼れるデコレーションシールなどで装飾したりします。
他にもフラッグ、可愛いペーパーポンポン、風船などを吊るしてみたり、テーブルの上にお花を飾ったりもします。
最近では100円ショップなどでもたくさんのデコレーショングッズが置いてありますから、工夫して自分なりに部屋を飾り付けてみましょう。
一方、100日祝いのプレゼントとしてあげるのは何がよいかというと、基本的には気持ちがこもっていれば何でもOKなのですが、100日祝いに撮影した写真を入れるフォトフレームや、赤ちゃんがこれから使える名入りのスプーンや食器なども親御さんには喜ばれるようです。
これらをさっそくお食い初めの儀式で使う方もいるようですよ。
100日祝いを記念としてこれからも思い出せる物、または、ママさん達が育児に役立ちそうな品物などもあげると嬉しいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?100日祝いは赤ちゃんが生まれてから無事にこの日を迎えたという記念すべき日なので、できる限り趣向をこらして、ぜひ祝ってあげたいものです。
部屋を素敵に飾りつけてみたり、美味しいお料理、ケーキなども用意して素敵な記念日にしましょう。
また、兄弟や姉妹がすでにいる場合はその子達にとっても楽しい記念日になるようにしたいものですね。