引っ越しなどの際、エアコンを処分しなければいけないことがあります。しかしきちんとした処分法と聞かれるとよく分からないことも多いのではないでしょうか。また処分費はいくらぐらいかかるのでしょうか。そこで今回はそんなエアコンの処分に関するまとめです。

エアコンは粗大ゴミに出せない家庭4品目の一つ

エアコンはテレビ、冷蔵庫、洗濯機と共に粗大ゴミとして出すことのできない、家庭4品目に含まれています。ちなみにエアコンとは通常、中にある室内機と外にある室外機をセットでエアコンと呼びます。エアコンの処分方法については家電リサイクル法という法律で定められています。これは資源や環境を守ることにおいてとても重要なことです。

エアコンのリサイクル費用はメーカー、販売店、使用者が負担

エアコンのリサイクルにかかる費用はメーカー、販売者、エアコンの使用者に義務づけられています。リサイクル料に関してはメーカー、機種によって違いがあるものの、標準的な値段としては、1,404円(平成27年現在)となっています。このリサイクル料の他にもエアコン取り外し、処分先までの運搬なども含めて処分費として、それぞれ数千円ほどが加算されることもあります。

エアコンの処分方法には2つある

エアコンは決まりに従って処分することが義務づけられていますが、その方法には2つのやり方があります。一つ目は料金販売店回収法と呼ばれるもので、一般財団法人家電製品協会に加盟している家電量販店に廃棄処分してもらう方法です。リサイクル料に関してはお店でエアコンを引き渡す際に支払います。

二つ目は自分の住んでいる自治体で登録を受けている処分業者に廃棄を頼む方法です。こちらは直接エアコンを業者に持ち込みます。その前に郵便局で事前のリサイクル料を支払っておく必要があります。この方法は処分するエアコンを購入したお店が分からなくなる場所が遠くなって行けない時などに便利です。

自分でエアコンを取り外せばリサイクル料以外はかからない

上記のようにリサイクル料の他にもいろいろな費用がかかるエアコンの処分ですが、当然のことながら、自分でエアコンを取り外し業者に運べば、その費用はかかりません。しかし、なかなか方法はややこしいものがあるので下記に簡単ではありますが、エアコン処分の流れについてまとめてみました。

1 エアコン処分の取引先業者を市町村の廃棄物対策窓口に電話するか、一般財団家電製品協会のホームページで探す。住んでいる町に指定業者がない場合、近隣で探す必要がある。※指定の業者については変更もあるので必ず最新版を見る事

2 処分業者に連絡してエアコンを処分する日程などを予約する。この際にはエアコンのメーカーや機種、製造年などを聞かれるので事前にメモなどしておく、別途費用もあるのかなども聞いておくとよい

3 郵便局にて5枚複写の家電リサイクル券振込票を記入し(エアコン一台につき一つ必要)郵便局支払い方式で事前に支払いをし、その後、郵便局替払込み受付証明書というものをもらう。これは家電リサイクル券の指定部分にはりつけておく(振込み翌日から10年間が期限)

4 家電リサイクル券の裏面にあるバーコードシールを指定された場所に貼る(エアコンの場合、右側面上部)

5 取り外しを行い、その後、業者に持ち込み処分してもらう

いかがでしたか?以上がエアコンの処分に関する情報まとめとなります。家電量販店に頼むか、業者に持ち込み処分するかなどは迷うところですが、なるべき安く費用を抑えたいという場合は自分で取り外し、運搬をしてもよいかもしれませんね。