子育てしていると、なかなか思うような時間も取れないですし、ストレスが溜まりますよね。でも、子どもと家にいる時でもストレスを解消して、イライラしないようにできる方法があるんです。
それがアロマテラピー。香りの力でそ子育てのイライラを解消しませんか。
今回は、イライラを鎮め、ストレスを和らげることの出来るアロマの効能についてお話したいと思います。
目次
アロマテラピーの基礎知識
アロマテラピーで使う精油は天然の植物のエキスです。天然だからこそ、使う時には少しだけ注意して欲しいことがあります。
原液をさわらないこと
精油は植物の葉や花、茎や枝から抽出した高濃度のエキスです。肌に塗ってマッサージをすることもありますが、基本的には植物オイルや水溶性ジェルで薄めて使いますから、原液をそのまま塗ることはありません。
精油の種類によっては、原液をさわると肌に痛みを感じたり、赤く炎症を起こす場合もあるので、決してさわらないように気をつけてください。
さわってしまったら流水で洗い流してください。
アロマの楽しみ方
精油はオイルで薄めてマッサージをしたり、家事に使ったりすることも出来ますが、今回は香りをそのまま楽しむ「芳香浴」についてお話しします。
アロマランプやアロマディフューザーといった器具を使って楽しむ方法もありますが、もっと手軽に楽しみましょう。
ティッシュにお好みの精油を数滴たらしてテーブルの上などに置いておくだけで、十分香りを楽しむことが出来ます。
→精油の詳しい使用方法は、こちらで解説します。
イライラを鎮めてリラックスさせてくれる6つのアロマオイルと効能
疲れている時に子どもがうるさいとイライラしますね。そんな時におすすめのアロマを6つご紹介します。
ラベンダー
ラベンダーはイライラした気持ちを鎮めるリラックス効果が高く、疲れている時にはよく眠れるサポートをしてくれる精油です。
ラベンダーは品種が多い植物なので、精油の種類によっては全く効能が違ってきます。リラックス効果が高いのはラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)という精油。これが一番香りがよく、気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。
オレンジスイート
オレンジはスイートとビターとあるのですが、オレンジスイートの方が香りが柔らかく、気持ちを和らげてくれます。
オレンジの香りは気持ちをリラックスさせながらリフレッシュも同時に出来る優れもの。心の緊張をほぐして、気持ちを明るくさせたい時におすすめのアロマです。
胃腸の働きを良くしてくれる作用もあるので、イライラして食欲がないなどというときにも使ってみてください。
ベルガモット
ベルガモットという名前は知らなくても、紅茶のアールグレイの香りといえばお分かりになる方も多いでしょう。女性にはとても人気のある香りです。
柑橘系のさわやかさの中に、ほんのり苦味のある香りで、自律神経のバランスを取る作用もあります。ストレスでイライラと尖った気持ちを和らげる働きもあり、抑うつ状態の時にもよいとされています。
ゼラニウム
ガーデニングでも人気のあるゼラニウムですが、ほんのり甘い香りの精油は花からではなく葉から採られます。
スキンケアにもとても役立つ精油なので、手作りの化粧水などにもよく使われます。
ゼラニウムも品種が多い植物で、学名が違うと微妙に香りが違います。どれも甘味のあるやさしい香りで、イライラを鎮める効果がありますので、色々と嗅いでみて好みの香りを見つけてみてください。
ローズウッド
ローズウッドも甘さのある香りでにんきがあります。家具の木材としても使われる木から採れるアロマで、精神的な疲れを感じている時におすすめです。
風邪の予防にも良いアロマ。イライラが溜まっていると、免疫力が低下します。そんな時にはイライラを鎮めながら風邪のウイルスからも体を守ってくれるので一石二鳥ですね。
リラックス効果も高く、気持ちを明るくしてくれる精油です。
クラリセージ
クラリセージは女性の不調に良いアロマ。生理前になると特にイライラする人に使って欲しい精油です。
クラリセージは女性ホルモンと似た働きがあるので、PMS(生理前症候群)、生理痛、生理不順など女性の不調全般に有効です。
生理前でホルモンバランスが乱れている時は、自分の意思でイライラをコントロールすることは出来ません。そんな時こそ、クラリセージを使ってイライラを解消してください。
ストレスが続いている時におすすめの3つのアロマオイルと効能
自分ではイライラしているつもりはなくても、ストレスが溜まっているとつい子どもに怒りすぎてしまったりしませんか。
ストレスをまず解消することも大事ですが、なかなか時間がありません。ストレスが続くと自律神経のバランスが乱れてきますので、そんな時に有効なアロマを3つご紹介します。
マジョラム
ストレスが続いていると自律神経のバランスが乱れて、眠りたいのに目がさえて眠れなくなったり、さらにイライラが募ったりします。
ストレスを感じると、それに対抗するためのホルモンを分泌して体は常に戦闘状態になってしまい、ずっと緊張しっ放し。それでは疲れもとれません。
そんな時は自律神経のバランスを取ってくれるマジョラムがおすすめです。ハーブ調のちょっとスパイシーさも感じる香りで、自律神経の副交感神経を優位にしてリラックスさせてくれるアロマです。
イランイラン
南国の花であるイランイランはとても濃厚な香りなので、好みが別れるところですが、ストレスを和らげて深いリラックス効果のあるアロマです。
過呼吸にも良いとされているので、ストレスが続くと脈が早くなったりする人にもいいでしょう。
イランイランは皮脂のバランスもとってくれるので、スキンケアやヘアケアにも使われます。
フランキンセンス
フランキンセンスは古代から使われてきた香りで、その昔は宗教儀式などにも使われてきました。深いリラックス効果があり、瞑想する時などにもおすすめの香りです。
産後の抑うつ状態を改善する働きもあるとされ、慣れない育児でストレスが溜まっている時にも使って欲しいアロマです。
1日の終わり、5分でいいですからテレビを消して、スマホもおいて、目を閉じて頭を空っぽにする時間を作りましょう。そんな時にフランキンセンスの香りを嗅いで瞑想すると心を落ち着かせ、尖った気持ちも和らいでいくでしょう。
まとめ
今回ご紹介した精油以外にも、気持ちをリラックスさせたり、イライラを解消してくれるアロマはたくさんあります。
香りの好みは個人差が大きいので、こういう効能があるといっても好きになれない香りもあるでしょう。そんな時は、効能ではなく香りの好みで精油を選んでもらえばいいと思います。
精油はたった数滴でも香りの力で気持ちをほぐすことが出来ます。部屋の中で香りを楽しんでもいいですし、寝る前にティッシュにたらして枕元に置いておくと、寝室に香りが広がって、ゆったりとした気持ちで眠ることが出来るでしょう。
子育てをしていると思うようにいかないこともたくさんあって、毎日イライラする!というママも、アロマテラピーで上手に気持ちをほぐしながら、子育てを楽しんで欲しいと思います。