育児や家事の合間にリラックスするためにアロマテラピーを試してみよう!と思っているけど、実際どうすればいいんだろう?と使い方に迷っていませんか?
そんなママのために、今回は小さい子がいてもアロマテラピーを安全に楽しむための基本的な道具や使い方やについてご紹介します。
アロマテラピー基本の「き」
アロマテラピーは自然の香り成分である精油を使ってリラックスしたりリフレッシュしたりする方法です。
精油を使う際にはいくつか注意をして欲しいことがあります。
<原液をさわらないこと>
精油は高濃度の植物のエキスです。じかにさわると、肌に炎症を起こしたり、痛みを感じたりするものもありますので、決して原液をさわらないように注意してください。
もしさわってしまったら、流水でしっかりと洗い流してください。
<保管は冷暗所で>
精油はとてもデリケートなもの。高温多湿の場所が苦手です。冷蔵庫に入れる必要はありませんが、直射日光の当たらない涼しい場所で保管するようにしてください。
浴室やキッチンなど、温度が高くなる場所はあまり適していません。精油の質が劣化してしまいますので、気をつけてください。
<蓋をしっかり閉めて保管すること>
精油は揮発性が高く、瓶の蓋が開いているとどんどん空気中に蒸発していってしまいます。保管する時は蓋をしっかり閉めて、瓶を縦にしておきましょう。
瓶を横にしておくと、中のドロッパー(1滴ずつ出てくるようになっている栓)がプラスチック性のため溶けてしまうことがあります。
<保存期間>
精油の保存期間は、一応の目安ですが
・未開封:柑橘系精油は1年、それ以外は3年
・開封後:柑橘系精油は半年、それ以外は1年
柑橘系精油とは、オレンジ、レモン、ベルガモット、グレープフルーツなどです。上記の期間は目安で、もし香りが変質していると思ったら重曹と混ぜてトイレ掃除に使うなどして消費してしまいましょう。
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幼児がいる時のアロマテラピーの注意事項
小さなお子さんがいるときは、保管に特に注意して欲しいと思います。
<手に触れないように注意>
精油の瓶は小さいお子さんの手の届かないところに置くように注意してください。うっかりふたを開けて飲み込んでしまったり、目に入れてしまうと大変です。
特にイタズラ盛りの2歳前後は自分でふたを開けることも出来るので要注意です。
<1歳までは強い香りは使わない>
乳児の間は、赤ちゃんにとっては精油の香りよりもママの香りの方が心地いいもの。あまり濃い香りは使わない方がいいでしょう。
使うなら、
・ラベンダー・アングスティフォリア
・マンダリン
・カモミール・ローマン
など、やさしい香りがおすすめです。
アロマテラピーを楽しむために必要な道具
アロマテラピーを楽しむために必要なものと、あると便利なものをご紹介します。
<精油>
精油は1本10mlで、メーカーによって値段はまちまちですが、1000~3000円くらい、中にはもっと高価なものもあります。
一度にたくさんそろえるのは難しいので、最初は2~3本あると日替わりで香りを楽しむことが出来るでしょう。
お子さんと楽しめる香りとしては、上記でご紹介した3つのアロマ以外に、
・ゼラニウム
・オレンジスイート
・ローズウッド
・レモングラス
・ティーツリー
・ユーカリ・ラディアタ
・グレープフルーツ
などがあると便利です。
<アロマランプ>
香りを楽しむために、アロマランプがあると便利です。
加湿器などと同じですが、お子さんがさわると危ないので、手の届かないところに置くか、お子さんが寝ている間に使うなどして、危険がないように配慮してください。
というのも、アロマランプは陶器製のものが多く、うっかり落としてしまうと割れて危ないためです。
<無水エタノール>
無水エタノールとは消毒用エタノールとは違い、薄められていないエタノール。薬局などで購入できます。棚には出ていない場合があるので、店員さんに聞いてみてください。
無水エタノールは、アロマランプについた精油を拭く時や、自分で化粧水を作ったりする時にに使います。
<グリセリン>
これも薬局で買えます。保湿剤としての役割があるので、入浴剤や化粧水作りに使えます。
子どもと楽しむママのためのアロマテラピー
お子さんと安全にアロマテラピーを楽しむための簡単な方法をご紹介します。アロマランプがなくても香りは楽しめるので、ぜひ試してみてください。
<アロマランプは保冷剤で代用しよう!>
アイスクリームや冷凍食品を買った時についてくる保冷剤が冷凍庫に余っていませんか?それを香りの保留剤として使ってみましょう。アロマポットよりも手入れが楽で電気や火も使わないですし、こぼれにくいので安全です。
使い方は簡単。保冷剤を室温において解凍します。溶けたら、ガラス容器かもしくはプリンのカップなど、ちょっと深さのある容器を用意して、そこにジェル状になっている保冷剤の中身を入れます。
そこに精油を5滴くらい入れて、割り箸などでよく混ぜます。これで芳香剤の出来上がり。熱を加えないのでアロマランプほどの拡散力はありませんが、ティッシュにたらしておくよりも香りが長持ちします。
数日するとジェルが固まってくるので、それを捨てるだけで処理も簡単です。
<マグカップに入れて>
熱を加えて香りを広げたい時は、マグカップに入れてみましょう。
マグカップにお湯を入れて、そこに精油をたらすだけ。熱が加わる分香りの持続性は保冷剤よりも落ちますが、部屋中にふんわりと香りが広がります。
くれぐれもお湯の入ったマグカップがお子さんが誤って飲んでしまったり、こぼしてしまうことの内容に注意してください。
<お風呂でもアロマ>
アロマオイルを使って、簡単に手作りの入浴剤が出来ます。
精油は水に溶けませんから、そのまま湯船に入れないでくださいね。原液が肌についてしまうので危険です。
入浴剤の作り方は、乳化する材料にアロマオイルを混ぜる、これだけです。
・天然塩
・重曹
・お酒
・はちみつ
・グリセリン
などに、精油を混ぜるだけなんです。
たとえば、天然塩大さじ2をガラス容器に入れ、そこにラベンダーを3滴たらしてよく混ぜます。それから湯船に塩を入れると、これでアロマバスの出来上がり。
塩はミネラルたっぷりで、肌をキレイにしてツルツルにしてくれます。はちみつやお酒は糖分があるので、保湿効果も高い入浴剤になります。
重曹は温泉の成分としても入っていますよね。お豆を煮る時などに使いますが、入浴剤としても使えるんですよ。肌の汚れをしっかり落としてツルツルになります。
<シュワシュワ入浴剤も出来る>
重曹とクエン酸があれば、シュワシュワと泡立つ入浴剤も作れます。
重曹とクエン酸を3:1くらいで混ぜて精油を数滴加えるだけ。時間があればグリセリンをほんの少し加えてラップに包んでおくと固まるので、「バスボム」になるのですが、混ぜるだけでもOK。
混ぜた粉をお子さんと一緒にお風呂に入れてみてください。シュワシュワ泡が立って楽しいと思います。
<枕元にアロマ>
寝つきを良くするためにもアロマを使ってみましょう。たくさん遊んだ日など、興奮覚めやらず、ちょっとお子さんの寝つきが悪い時もありますね。
そんな時は、リラックス効果の高いラベンダーなどをティッシュに2滴ほどたらして、枕元に置いておきます。
やさしい香りに包まれて、ぐっすり眠れるでしょう。
<ブレンドして使う>
精油は1種類よりも、2~3種類混ぜた方が、香りも良くなります。慣れてきたら、いくつか混ぜて使ってみましょう。
例えば、ティッシュにたらして香りを楽しむ場合でも、ラベンダー1滴、オレンジスイート1滴と2種類たらすと単品で使った時とは違った奥深い香りを楽しむことが出来ます。
また、ラベンダー2滴、オレンジスイート1滴、もしくはオレンジスイート3滴、ラベンダー1滴の組み合わせだと、出来上がりの香りも違ってきます。
このブレンド法を覚えておくと、持っている精油の数が少なくても、組み合わせ次第でたくさんの香りが楽しめるようになります。
まとめ
小さなお子さんがいても、さわられないようにさえ気をつければ、アロマテラピーを楽しむことが出来ます。
子育ては大変なこともありますが、アロマテラピーで上手にリラックスしながら、お子さんと過ごす時間を楽しんで欲しいと思います。