新生児の便秘はお母さんの誰もが悩んだことがあると思います。
大人のように自分で対処することが出来ないので、数日間うんちが出ていないとお腹もパンパンに。
赤ちゃんも不快感を訴え、つらそうだし何とか改善してあげたいものですよね。
そんな赤ちゃんの便秘を改善させる方法はないのでしょうか。
目次
赤ちゃんの便秘の定義が知りたい!
赤ちゃんが便秘になったからといって「薬」「浣腸」に頼ることがなく何とか解消してあげたいというのが親心です。
そもそも赤ちゃんの便秘の定義とは…
・3日以上うんちがでていない
・お腹がパンパンに張って苦しそう
・うんちが少量しか出ない
・食欲がなく、ミルクもほとんど飲まない
などの状況を「便秘」としています。
赤ちゃんによっては1日~2日うんちがでない場合も、元気で食欲もあれば心配しなくてもいいでしょう。
ただし「便秘」の場合は出来るだけ早く解消してあげることが大切です。
あまりに長すぎると「便秘症」に繋がってしまう恐れもあります。
赤ちゃんの場合はまだまだ体が未熟ですので、ささいなことがきっかけとなり「便秘」になってしまうことがあるのです。
そもそもなぜ赤ちゃんは「便秘」になってしまうのでしょうか。
赤ちゃんの月齢によっても「便秘」の原因はさまざまです。
赤ちゃんの月齢ごとに便秘になる原因が違う
月齢ごとに便秘の原因を見ていきましょう。
生後1ヶ月~2ヶ月
この時期の赤ちゃんは個人差があり、腸の発達が遅い子もいれば早い子がいること、お母さんの授乳回数によってもうんちのサイクルは変わってきます。
便秘ではなくサイクルであることを覚えておきましょう。
ただし、母乳の量が少ない場合、完全にミルクであげていると、なかには便秘になってしまう赤ちゃんもいます。
便秘の症状がある時は一度医師に相談してみるのをおすすめします。
生後6・7・8ヶ月
たいていの赤ちゃんは生後5ヶ月ぐらいから離乳食が始まります。
この頃から赤ちゃんの腸内細菌にも変化が起こりうんちを溜めて出せるようになります。
離乳食を食べるようになると水分を取る回数や量が減るのでどうしても便秘が起こりやすい時期になります。
3日以上出ていなくてもそこまで心配する必要はありませんが、うんちが出ていなくて苦しそうにしている時は便秘を解消して上げましょう。
生後10ヶ月以上
食生活によって便秘を起こしやすい時期になりますので、腸内細菌を整える乳酸菌や食物繊維を積極的に食事で取り入れるようにしましょう。
水分の不足でも便秘が起こりやすくなりますので食事だけでなく水分もきちんと取るように気をつけてくださいね。
適度な運動も便秘予防や解消には効果的ですので起きている昼間の時間は積極的に体を動かすように工夫しましょう。
生活のリズムが出来てくると赤ちゃんのうんちのサイクルが整うようになります。
便秘になりにくくする為には「サイクルを整える」ことも意識して行いましょう。
また日頃から排便を我慢しないようにオムツの状態を常にチェックしておくようにしましょう。
赤ちゃんの便秘はお母さんと一緒にマッサージで解消
赤ちゃんの便秘解消法には「マッサージ」がおすすめです。
やり方はいくつもありますので一番合う方法で便秘を解消してあげてくださいね。
赤ちゃんの便秘にマッサージ1
血行が良くなるお風呂上がりにお母さんの手の平を使って時計回りに「の」を描くようにマッサージをします。
大人でも便秘で悩んだ時に実践する方法ですね。
腸が刺激されて原皮解消効果が期待できます。
優しくマッサージし授乳後の満腹な時は、時間を空けてからマッサージを行うようにしましょうね。
赤ちゃんの便秘に金魚マッサージ
金魚が尾ひれを振って泳ぐ時をイメージしてください。
赤ちゃんの足を持ちゆっくり左右に揺らして腸に振動をあたえていきます。
赤ちゃんを仰向けに寝かせてから、お尻と両足を支えるようして持ちましょう。
金魚が泳ぐかのように優しく左右に何度か振ってみて様子をみてみましょう。
赤ちゃんの便秘に綿棒マッサージ
赤ちゃんの便秘マッサージの定番。綿棒にオイルをつけて肛門から少し刺激を与えながら軽く押しプッシュします。
このマッサージ方法で「便秘」が解消されることも。
なかには急にうんちが飛んで来ることがあるのでオムツをつけて行うなどの対策をしてから行いましょう。
こうした「便秘」マッサージもお母さんと一緒に楽しく出来れば、赤ちゃんの不快感も軽減されます。
優しく丁寧にマッサージをしてあげてくださいね。
赤ちゃんの便秘でマッサージをしても効果がない時は?
また、こうしたマッサージをしても「便秘」が解消されない場合があります。
マッサージが効果的な「便秘」とは腸の働きが鈍っていて、腸管に詰まってしまったうんちを促してあげる解消法です。
赤ちゃんのなかには生まれた時から何度も繰り返す便秘に悩んでいること、吐いてしまうなどの症状がある場合も。
このような症状が出ている場合は早めに病院を受信するのをおすすめします。
他にも、マッサージの方法が違っていること、ポイントがズレているかもしれません。
そんな時はお母さんの体で試してみるといいでしょう。
赤ちゃんの綿棒マッサージで使う「S字結腸」の場所を確認するために左の腰骨の斜め下を触ってみてください。
ここが「S字結腸」になり一度降りてきたうんちが、肛門に向かうときにもう一度上がらなければいけない腸の形になっています。
うんちを出すための蠕動運動が弱ると便秘の原因になるのです。このポイントを押さえた上でマッサージを行うようにしましょうね。
まとめ
赤ちゃんの便秘を何度も繰り返さないようにするために、日頃の生活からサイクルを整えることが大切です。
「食事」や「運動」などの生活習慣はもちろん、「便」をこまめにチェックしてマッサージをして便秘になっている期間を長引かさないように工夫をしましょう。
大人でも生活習慣が乱れれば、便秘になることがあると思います。
抵抗力が弱い赤ちゃんはとくに便秘になりやすいので早めの対策で、赤ちゃんを楽にしてあげたいものです。
便秘を放置してしまうと、腸内環境が悪くなり肌荒れなどの原因にもなります。
免疫力の低下にも繋がりますので便秘になりにくい生活を心掛けるようにしていきましょう。