チアシードにはブラックとホワイトの2種類の色の違う物があるのですが、これらは栄養素なども含めてどのような点が異なるのでしょうか。

また、サルバチアシードという名前もあるのですがこれはどのような物なのでしょうか。まとめてみました。

チアシードについて

チアシードは元々、南米原産の植物です。

植物自体の名前はチアと呼ばれ、チアシードはそのチアの種子であり1mmほどの大きさで楕円形、色は灰、黒、まだらなどです。

アメリカ大陸の先住民達は古くからその効能について知っていたようです。

アステカ文明やインカ文明などでチアは食されていたという記録が残っています。

チアはメキシコの言葉で「強さ」などという意味になるそうで、彼らの主食であるとうもろこしなどと共に重要な農産物とされ、時には神聖な食べ物として儀式などの捧げ物にもされたようです。

また戦いのおりにはチアシードを持参し伝令係はそれを食べながら走り続けたそうです。

それはチアシードが他の食物がなくてもチアシードが大さじ一杯あれば生きられるというぐらい栄養価のある食べ物だからなのです。

チアシードの色と名称の違い

チアシードには黒と白の2種類の色の違う物があり、さらにはサルバチアシードとも呼ばれたりします。

まず黒と白についてですが、チアシードは元々、黒っぽい色のブラックチアシードが多かったようなのですが、その中に混じっている白い色の種子だけを栽培できるようにしたのがホワイトとアシードです。

この白い種だけが採取できるようになるまで10年もの歳月を要しました。

そしてもう一つの呼び方として知られるサルバチアシードですが、これは基本的にはホワイトチアシードと同じ物でサルバチ・ヒスパニカという品種で取れたチアシードのみに使用される名称のようです。

サルバチアシードは異種交配に注意し品質の管理を契約農家が徹底的に行い栽培されています。

化学肥料や農薬も不使用であるということです。

ブラックチアシード、ホワイトチアシードの違い

膨らみ方

チアシードにはブラック、ホワイト共に食物繊維が豊富に含まれています。

チアシードは水に浸けると膨張する性質があるのですが、これは食物繊維であるグルコマンナンが含まれているからです。

ブラックとホワイトではこの膨らみ方に違いがあり、ブラックの方は水に浸けるとおよそ10倍膨れるのに対しホワイトの方は14倍も膨れます。

チアシードの効能の一つとしてお腹の中で膨れ満腹感を出してくれるというものがあるのですが、ホワイトチアシードの方がブラック膨張するため、腹持ちが良く、ダイエットなどにはより適していると言えるのです。

栄養素について

ブラックチアシードとホワイトチアシードはそれほど大きな栄養素の違いはありませんが、その栄養の含有量が若干異なっています。

例えばチアシードの特筆すべき成分であるオメガ3脂肪酸や食物繊維については食物繊維についてはホワイトの方が上回っていますが、カルシウム、マグネシウムはブラックの方が多く含有されています。

このようにブラックとチアシードは含まれる栄養素の量には違いはあるものの、どちらも総合的な栄養価は優秀なのでどちらを選んでもそれほどの差はないと言えるでしょう。

しかし上記してようにダイエットなどでチアシードを摂取するのが目的であればホワイトの方が膨張率が良いのでおすすめでしょう。

熱に強いのは白

またブラックとホワイトは過熱調理の際にも違いがあります。

チアシードに含まれるオメガ3脂肪酸はとても熱に弱く、40℃以上で壊れてしまうとされているのですが、ホワイトチアシードの方がこの耐性については強いとされています。

チアシードは冷たい飲み物などと一緒に摂取されることが多いのですが、それには栄養素が熱によって失われるという理由があるのです。

オメガ脂肪酸にこだわらず、その他も栄養素も総合的に取りたいという人なら加熱して食べる際もブラックでもよいですが、この成分を特に摂取したいという人はホワイトの方がよいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?チアシードのブラック、ホワイト、そしてサルバチアシードは意外と知らない名前の違いの理由や栄養素に関しても異なる点がありましたね。

この記事を参考にしてぜひご自分に合っているチアシードを見つけてみてくださいね。

 

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