襟を正すの意味と由来とは?実際に使うときの例文も

「社長からの言葉です。襟を正して聞くように」などと言いますが、襟は正しているのになどと疑問に思ったことはありませんか?

慣用句には、直接的な動作を表す表現でも、それを何かの場面に例えている場合があります。

襟を正すの意味

「襟を正す」は「えりをただす」と読みます。

意味は「自分の乱れた衣服や姿勢を整える」または「それまでの態度を改めて気持ちを引き締める」ということです。

身なりを整えるだけではなく、真面目な気持ちで物事に対処するという意味もあるんですね。

「襟を正す」を簡単に表すと、「心も身体も整える」といったところでしょうか。

余談ですが、「襟を正す」には、「きんをただす」という読み方もあるようです。

これはあまり見慣れない読み方かも知れませんが、「開襟シャツ」という言葉でも「襟=きん」と読みますよね。

襟を正すの由来

「襟」は上着の襟を指しますが、なぜ「襟を正す」という言葉が、「気持ちを引き締める」という意味を持つようになったのでしょうか。

その由来は、「ある高名な人物から話を聴く際、その話に感動した役人が、自然と上着の襟を正して、座り直して話を聞いた」という昔の故事から来ているとされています。

そこから「衣服の乱れを直す」ということが「気持ちを引き締める」という意味で使われるようになったのです。

襟を正すの例文

「襟を正す」という意味や語源については上述した通りですが、例えとしてどのような場面で用いるのでしょうか。

・友人が急に神妙な顔つきで話を切り出したので、思わず襟を正して話を聞いた
・疎遠になっていた親戚から手紙が届いたので、「どうしたことか」と思い、襟を正した
・同じようなミスを繰り返して来てしまったので、私は襟を正すことにした

などと使います。

襟を正すの類語

「襟を正す」の類語としては、「姿勢を正す」や「背筋を伸ばす」、「シャキッとする」、「かしこまる」などが挙げられます。

「謙虚に反省する」「素直に反省する」「非を認める」「素直に考え直す」も挙げられますが、この場合はどちらかというと「それまでの態度を改める」といったイメージに近い言葉となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「襟を正す」という言葉の意味や由来、例文、類語について見てきました。

「襟を正す」とは、「衣服の乱れを直すこと」を指すのですが、そこから転じて「それまでの態度を改めて、気を引き締める」という意味を持つ慣用句であるということがわかったかと思います。