赤ちゃんに小さな白い歯が見えて来る頃には、徐々にお母さんも育児になれ余裕が出てくる時期でもあります。

小さなお口に生え始めた白い歯が可愛い、とても貴重な時期でもあるのですが、赤ちゃんの歯はとても虫歯になりやすいなど気をつけてあげることがたくさんある時期でもあります。

赤ちゃんによっては歯が全然生えてこなくて心配になってしまうお母さんもいるのではないでしょうか。

赤ちゃんの歯の「生え始める」時期や「生えない時」はどうするのか、また「お手入れ方法」など詳しく説明致します。

これから歯が生えるようになる時期を迎える赤ちゃんの為に、準備をきちんとしておきましょう。

赤ちゃんの歯が生え始める時には「サイン」があります。

赤ちゃんには個人差がありますが生後6~9ヶ月の時に歯が生え始めます。

最初は兆候があり赤ちゃんのよだれの量が増え始めたら歯が生えるサインだと言われています。

なぜこのような兆候があると歯が生えると言われるのかというと赤ちゃんは母乳だけの生活から、離乳食を摂取する時期に入ります。

ですが、まだ口を閉じること、唾液を飲み込む機能が発達しておらずよだれが垂れてしまうのです。

この時期は、よだれかけが大活躍する時期ですね。

生え始めの頃は歯茎がムズムズするので不快感を訴える赤ちゃんもいます。

その不快感が「夜泣き」に現れるようになります。

欧米では「teething pain」という言葉もあり、語り継がれている言葉の一つでもあります。

赤ちゃんは不快感があるといろいろなものを口に入れたがりますが、歯が固めのおもちゃなどを使い欲求を満たしてあげることが大切です。

赤ちゃんによって好みがあるので、素材や感触にこだわって工夫してあげましょう。

種類を複数用意しておくと夜泣きしてしまった時にも便利です。

赤ちゃんの歯が生え始める時期はいつから?

赤ちゃんの歯は生後3ヶ月ぐらいから少しずつ歯が形成され、生後6ヶ月~9ヶ月で一般的には下の前歯から生え揃っていきます。

生後9ヶ月になると上の前歯が生え、生後11ヶ月で上下の歯が4本になります。

1歳を超えた辺りから奥歯が生え始め2歳半を超える頃にはととんどの歯が生えそろいます。

歯が生える時期には赤ちゃんの個人差があり1歳半を超えても歯が生えてこない場合は一度小児科医にかかるのをおすすめします。

2歳半を超えても生え揃わなくても、3歳半を迎える頃までに生え揃えば問題はありませんので安心してくださいね。

赤ちゃんの歯の生え方が気になる人はいませんか

なかには歯の生える順番が違う赤ちゃんもいます。

本来であれば下前歯から生えて上前歯、奥歯に繋がっていくものですが、中には奥歯から生えること、ランダムに生えてしまう赤ちゃんもいます。

多少の前後なら問題ないのですがランダムに生えてしまう場合は歯並びに影響してしまうことがあるので、歯医者さんに診てもらうのがおすすめです。

中には生まれたときから歯が生えている赤ちゃんもいます。

「先天性歯」と呼ばれるもので授乳中に赤ちゃんが歯をかんでしまうこともあり、炎症を起こす原因になってしまいます。

出来るだけ早い段階で歯医者さんにかかるようにしましょう。

他にも、歯が生えてくる時期は問題ないのに、形に違和感が出てしまう場合もあります。

歯同士が密着してしまう「癒合歯」などもあり、ほっておくと歯が生え変わる時期に支障が出てしまうことがあるのでタイミングに合わせて診断を受けることが大切です。

赤ちゃんの歯が何も問題が起きずに成長できるのが一番です。

こういった少し違う症状が見えても、改善できるものがほとんどですので心配しすぎないようにしてくださいね。

赤ちゃんの歯のお手入れの方法は?いつから行うべき?

赤ちゃんにとって生まれてはじめて生える歯は「乳歯」と呼ばれています。

「乳歯」の健康状態は後に生えてくる永久歯にも影響が出てしまう場合もあり、乳歯が虫歯になると永久歯の歯並びや形に影響します。

赤ちゃんの口腔環境はお母さんが管理してあげないと歯は一生モノですので大切にお手入れをしてあげてくださいね。

歯のお手入れ方法をご紹介します。

生後10ヶ月ぐらいまで

この時期の赤ちゃんの食事は母乳です。

粉ミルクを飲ませている赤ちゃんは虫歯になりやすくなるので、しっかりとお手入れをしてあげましょう。

ガーゼや滅菌シートで拭き取る程度のお手入れで十分です。

生後10ヶ月を超えたら…

離乳食を食べるようになるので、赤ちゃん用の歯ブラシを使って磨いてあげるようにしましょう。

2歳を超えても赤ちゃん一人では歯磨きを上手に行うことが出来ないので、お母さんがキレイに磨いてあげることが大切です。

赤ちゃんが歯磨きは楽しいものだと思わせることが大切なので子供用の歯磨き粉を使い、磨いてあげましょう。

赤ちゃんの中には歯ブラシを口の中に入れるのを嫌がる子もいるので、甘い味の歯磨き粉もなどで喜んでくれるように工夫することが大切です。

あなたも小さい時に甘い歯磨きで磨いた経験はありますよね。

赤ちゃんの口腔環境は親からうつる?

赤ちゃんの歯のお手入れはお母さんの口腔ケアも重要になります。

虫歯は人から人に移るのでお母さんやお父さんに虫歯がある人は出来るだけ早く処置を行うようにしてくださいね。

スキンシップをする時に虫歯があるから出来ない…なんてことにならないように注意しましょう。

昔、離乳食は一度親が噛んでからあげるものとされていましたがそれでは虫歯の菌が赤ちゃんにうつってしまうことがあるのであまりおすすめは出来ません。

大人が使ったものは一度しっかりと洗ってからつかうようにしてくださいね。

歯の強さも遺伝的要因があるとされていますので注意してくださいね。

赤ちゃんにとって歯が生えるのは徐々に成長している証拠です。

個人差があるので時期は多少違いますが「歯の生える順番が違う」「歯がなかなか生えない」などの症状には気を付けましょう。

お母さんは「歯のお手入れ」に重点を置いて、赤ちゃんの乳歯が健康な常態で成長出来るようにきちんとお手入れすることを心掛けてあげましょう。

合わせてお母さんやお父さんの口腔環境も早めに見直すようにしましょう。