出張や研修で泊りが必要になり、誰かと相部屋になるとき、いびきが心配になったことはありませんか。
家族やパートナーからいびきを指摘されて、不安になった方もいるのではないでしょうか。
今回は鼻いびきについて考えてみたいと思います。
鼻いびきの原因
まず、鼻いびきの原因ですが、やはり鼻がつまっていることが大きな原因になるようです。
風邪・花粉症・慢性副鼻腔炎など、鼻がつまる症状があるときに鼻いびきをかいてしまうことが多くなります。
また、もともと鼻が曲がっていて空気が通りづらい形であることも原因になるそうです。
鼻中隔湾曲症といって、中央が曲がってしまっているのが特徴です。
もともとの形や炎症などで狭くなった鼻を無理に空気が行き来することで音が生まれ、鼻いびきとなってしまうのです。
他にも鼻茸症(粘膜がポリープ状になる症状)などが考えられますが、自分では分からないので耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。
鼻いびきは放置すると口呼吸にもつながり、口が乾燥したり喉を痛めたりとさらなる不快感を引き起こします。
放置すると睡眠時無呼吸症候群になって、命に関わることもあります。
たかがいびき、と軽く見ずに、早めに対策しましょう。
鼻いびきの防止方法
鼻いびきの解消には、根本的な治療しかありません。
特に、鼻の形が原因の場合は自分では対策しても限界があるため、耳鼻咽喉科に相談しましょう。
鼻のレーザー治療なら、保険適用された場合一万円以下で通りをよくしてもらえます。
また、喫煙・ストレス・過度の飲酒を避けることも大切です。
ストレスをためず、身体のこわばりはマッサージなどで解消しましょう。
眠りが浅くなっていることも考えられるので、睡眠の習慣についても見直したほうがよいですね。
部屋に加湿器を置くなどすると粘膜の乾燥が抑えられるので、乾燥対策も十分にしておきましょう。
鼻・喉を乾燥させないマスクも売られているので、睡眠時に気にならない方は使ってみてもいいですね。
副鼻腔炎が原因の場合は、耳鼻科での治療を受けましょう。
副鼻腔炎は慢性化し、悪化すると手術が必要なこともあります。
また、膿がたまることで口臭の原因になったり、頭がぼーっとするなどの弊害も多いです。
アレルギー性鼻炎や風邪についても、治療することで鼻いびきはずっとよくなるでしょう。
いびきは肥満と関連性があるとも言われるので、顔や喉まわりにも脂肪が多い方は、体型も見直してみましょう。
鼻いびきをかかない寝方
鼻いびきをかかないで寝るには、横向きで寝るのがおすすめです。
家では抱き枕を使うと姿勢が安定しやすいでしょう。
仰向けで寝ると気道がふさがりやすくなって鼻いびきにつながってしまうからです。
疲れやアルコールによっても鼻いびきは起こりやすいです。
飲んでから寝るのは控え、就寝前はストレッチなどで身体をほぐしましょう。
リラックスできるように暗い部屋でのテレビ・スマホはやめて、落ち着いた音楽を聴くといいですね。
また、鼻いびきの原因は鼻がつまっていることなので、鼻づまりを解消させるのもだいじです。
鼻腔拡張テープを貼って寝たり、鼻スプレーや点鼻薬を使うとよいでしょう。
ドラッグストアで安価で購入できるので旅行にも持っていきやすいですね。
点鼻薬は使いすぎるとかえって鼻の粘膜をいためるので説明書を読んで用法を守りましょう。
急な鼻づまりのときは、コットンを水で濡らして鼻の下をしめらせると一時的に通りがよくなります。
花粉症など前もって分かっている場合は薬をもらうなどして症状を抑え、快適な眠りを心がけましょう。
女性の鼻いびきの治し方
男女ともどの年代でも鼻いびきをかくことはありますが、女性の場合は特に気になるでしょう。
彼と寝ているときに鼻いびきを聞かれたら幻滅されてしまいそう、と心配な方もいますよね。
鼻いびきは肥満の方に多いともいわれるので、太っていると思う方はこの機会にダイエットに挑戦してみてもいいですね。
あとは、いびき対策に市販されているグッズに頼るのもアリですが、テープなどは彼とのお泊まりで使うのはちょっと無理かも……。とうことで、日常的にできる根本的な鼻いびき対策を紹介します。
まず、顎や舌などいびきに関する部分の筋肉をきたえること。
普段から発声練習を生活に取り入れたり、噛む回数の多いスルメや硬いものをとるようにしましょう。
舌を回したりするのも有効です。あとはストレスや疲労をためないように、就寝前にゆっくりお風呂につかるのがおすすめです。
自分の鼻いびきが気になる方は、アプリを使って録音してみると分かるかもしれません。
まとめ
鼻いびきについて、思い当たることはあったでしょうか。
鼻いびきは自分もつらく、いっしょに寝る人も困らせてしまいます。
原因は鼻炎や副鼻腔炎、鼻の形など何らかのトラブルが考えられ、鼻腔拡張テープなどで一時的な対策はできますが、一度病院に行ったほうがよいでしょう。
日ごろの生活習慣も見直して、睡眠時の環境を整えましょう。