赤ちゃんも生後六か月を過ぎると、歯が生え始めます。
小さな可愛い歯が見えると、赤ちゃんの成長をより感じられますよね。
最初の生え始めから、約1年で乳歯と呼ばれる赤ちゃんの歯が生えそろいます。
歯が生えそろうと、気になるのは歯並びのこと。
おしゃぶりはいいの?歯ぎしりしているけど、大丈夫?
生え始めに気をつけることはある?
しっかり並ぶのであれば、それが一番いいですよね。
ママが気になる歯並びのこと、詳しく紹介します。
目次
乳歯って何?
乳歯とは、赤ちゃん~幼児時期に生える歯のことです。
生後6~8カ月ぐらいで最初の歯が生えます。
歯については個人差が大きいので、生えるタイミングもそれぞれです。
乳歯の生え方
6~8カ月頃、下の歯が生えます。お座りができるようになる頃で、離乳食も始まりますね。
歯を守り、咀しゃくを助ける唾液も良く分泌されます。
唾液が多いと、心配になるかもしれませんが、口の中の汚れをよく洗い流してくれるので、安心してください。
8~10カ月頃、上の歯が生えて、上下2本の歯がそろいます。
奥歯がないので、かみ合わせは不安定です。離乳食も舌でつぶせるかたさのものをあげましょう。
1才頃、上下4本ずつの前歯がそろいます。食べ物をかみ切れるようになります。
舌やあごの動きもスムーズになり、離乳食も歯茎でつぶせるかたさになります。
まだ奥歯がないので、お肉などのかたいものは苦手です。
1才6カ月頃、乳臼歯や乳犬歯が生えます。この頃になると咀しゃくがしっかりできるようになります。
歯が生え始めたら気をつけたいのは虫歯
赤ちゃんの歯は、大人の歯に比べて虫歯になりやすいです。
生えたばかりの歯はやわらかくエナメル質・象牙質ともに薄いので、虫歯の影響を受けやすいです。
虫歯は感染症
赤ちゃんは生まれたときは虫歯の原因となる菌をもっていません。
感染する主な原因は同じスプーンを使う、キスをするなど、唾液などを介して菌に感染してしまいます。
ママやパパだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんも気をつけたいですね。
また家族全員がしっかり歯磨きをして、口の中を清潔に保つことが赤ちゃんに虫歯をうつさない大切な方法となります。
気になる歯並びのこと
歯並びは、遺伝的な要因が大きいです。
永久歯が生えそろうと、矯正が可能です。しかし乳歯では、矯正などはできません。
私たちが何気なく行っている生活習慣にも、歯並びに影響することがあります。
それは、どんなことなのでしょうか。
また、赤ちゃんのクセで歯並びに影響することはどんなことなのでしょうか。
乳歯がすき間だらけ
生えそろった乳歯をみると、すき間がある。
これって歯並びが悪いの?と心配になりますが、乳歯のすき間は大丈夫です。というのも、乳歯のあとに生える永久歯は、乳歯よりも大きいですよね。
そのため、永久歯の分だけすき間が空くこともあるのです。
乳歯のすき間は、永久歯が生えると気にならないことがほとんどです。
指しゃぶりは歯並びに影響する?
眠くてぐずったり、ご機嫌が悪くなったりすると指しゃぶりをして落ち着く赤ちゃんも多いのではないでしょうか。
指しゃぶりは歯並びに影響するのか気になりますよね。
赤ちゃんの内はそれほど心配する必要はありません。
気をつけたいのは歯が生えそろったとき
しかし2~3才を過ぎて歯が生えそろってからの指しゃぶりは歯並びへの影響が出やすいです。
特に指をしゃぶったときに、指で歯を内側から外側に押し出すように力をかけている子は注意が必要です。
歯並びだけでなく、歯茎も変形してしまう恐れがあります。
歯が生えそろったら、手をよく使う遊びなどに誘い、指しゃぶりをしないような環境づくりをしてみましょう。
おしゃぶりは使ってもいいの?
赤ちゃんの中には、おっぱいをずっと吸っていたいと泣く子がいます。
また夜泣きがひどく、落ち着いて眠れない子もいます。
そんな子の育児を手助けしてくれるのがおしゃぶりです。
海外では教会など、騒いでほしくない場所に赤ちゃんも連れて行くときにおしゃぶりを使う場合もあります。
さまざまな理由がありますが、赤ちゃんとママの平和を守るために、おしゃぶりはあります。
おしゃぶりを使うことで、赤ちゃんとの生活に安静が多く約束されるなら、一時的におしゃぶりを使うのも良いと思います。
おしゃぶりそのものは、きちんと考えられ作られていますので、年齢に合ったものなら歯並びへの影響はそれほど心配ありません。
しかし1才を過ぎても、おしゃぶりを使っている場合は注意が必要です。
赤ちゃんは吸うことで幸せを感じますが、それがおしゃぶりになってしまうことは好ましくありません。
おしゃぶりを早く卒業できることが、なにより一番好ましいです。
うつぶせ寝は歯並びに影響するの?
赤ちゃん時代は乳幼児突然死症候群の予防などで、うつぶせ寝では寝かせることは少ないです。
しかし歯並びがそろい、幼児になる頃になるとうつぶせで寝る子も出てきます。
ママの中にも、うつぶせ寝で寝ている方もいるのではないでしょうか。
うつぶせ寝は歯に力を加える原因になる
大人でもドキッとする人がいるのではないでしょうか。
実は何気なく寝ている姿勢も、歯並びに影響するのです。
特に睡眠の場合は子どもなら10時間、大人も6~8時間と長時間になります。
仮にこの時間すべてをうつぶせ寝で寝ていたら、かなりの力が歯に加わっていることになります。
ただし実際は、寝がえりなどをうつのでもっと少ない時間です。
子どもの場合は、こまめに寝がえりをうつ子が多いので(子どもは寝相が悪いですよね)、それほど心配することはありません。
うつぶせ寝については、それほど神経質になる必要はありません。
ですが、乳幼児突然死症候群を予防するために、可能なら仰向けに直してあげることをオススメします。
同じような理論で、頬杖も歯に影響を与えるといわれています。
大人もついやってしまいがちなクセなので、気をつけたいですね。
赤ちゃんの歯ぎしり
寝ているわが子がギリギリと歯ぎしりしていると、歯並びに影響しないか心配になりますよね。
子どもの歯ぎしりは、歯の生え変わりの時期に起こることが多いです。
この頃はあごや骨の成長過程で出やすいので、このような歯の環境変化で歯ぎしりすると考えられています。
また保育園や幼稚園に行き始めた、弟妹が産まれたなどの生活環境の変化によるストレスで起こることもあります。
これらの環境の変化で起こる歯ぎしりは、問題ない場合が多いです。
ただし、子どもがあごの痛みを訴える、歯が異常にすり減っているなど明らかに異常がある場合は速やかに歯科医を受診してください。
まとめ
いかがでしたか。
歯が生えると、やはり気になるのは歯並びですよね。
歯は体と同じで生まれもったものですから、100%思い通りにはなりません。
しかし生活環境の過ごし方で歯並びに影響が出るなら、その原因を取り除いて、気をつければいいのです。
また乳歯については、それほど気にしないで、虫歯などに気をつけてあげることが大切です。
歯が生えてきたら、歯磨きの習慣がしっかりつくようにしたいですね。
歯並びについてどうしても気になることは、遠慮なく歯医者を受診することもオススメします。