受験や出産など人生の節目にいただいたり、交通安全などを願って車内につけたりするお守り。
「ぶじ志望校に合格したけど、お守りは返納しなくていいのかな」と、気になってしまうこともありますよね。
お守りの返納方法について、確認してみましょう。
お守りの種類・代表的な神社のお守りを紹介
神社でいただくお守りにはどんなものがあるでしょうか。
誰もが手にしたことがありそうなものといえば、受験のときの「合格祈願」のお守りがありますね。
他にも、「家内安全」「交通安全」「恋愛成就」「安産祈願」「病気平癒」、「良縁のお守り」「スポーツや芸術分野のお守り」などがあります。
縁結びの願い事なら、出雲大社が有名ですね。
「縁結びの糸」をお守りにいただくと、素敵な方に出会えるかもしれません。
安産や妊娠のお願いは、水天宮がおすすめです。
妊娠中の方には「御子守帯」を授けていただけます。
学業の祈願は太宰府天満宮がよいでしょう。
遠方で行けない、という方のために郵送でもお守りを授けてくださるそうですよ。
最近では、通信販売でお守りを購入することもできるようになっていますが、気持ちを入れ替えて願い事に向きあうために、一度神社に参拝してみてはいかがでしょうか。
遠くに行けないという方は、「氏神様」である地元の神社に足を運んでみましょう。
お守りの有効期限
まず、手元のお守りをもらった時期を思い出してみましょう。
一年以上経っていますか? お守りには明確な有効期限はないものの、一年ほどでご利益がなくなると言われることもあります。
また、古いものを返納しないまま新しいのをもらうとお守りがケンカしてしまう、とも。
どちらも言い伝えのようなものなので、気にしすぎることはありませんが、願いが叶ったり長い時間が経過したときは、お守りを返納することを考えてみてもよさそうですね。
安産祈願は子どもがぶじ生まれた後、合格祈願は志望校に合格後、病気の治癒は治ったころにお守りをお返しします。
もちろん、長く持っているのはいけないということではないので、大切な人にもらったものや思い出の品はずっと持っていて大丈夫です。
お守りは、神社に参拝した時に神様の分身としていただくものであり、数え方は「一体、二体」です。
一体につき願い事は一つにし、叶ったときは早めにお礼参りをして返納するようにしましょう。
どうやって返納する
それでは、返納方法の紹介です。基本的に、お守りはいただいた神社にお返しします。
しかし、旅行先で買ったものやお土産にいただいたものもあるでしょう。
そういうときは、近くのべつの神社にお返ししても大丈夫です。
いただいた神社にお返しする場合は、郵送でも受けていただけます。
「お守り在中・お焚き上げ希望」などと封筒に書き、返納する旨を伝える簡単な手紙を添えましょう。
返納に際して、お金は必要ないとのことですが、お礼の気持ちを添えたいときはお金を送っても大丈夫です。
金額にきまりはありませんがだいたい千円が相場です。
お金は普通の封筒で送れないので、現金書留を使いましょう。
封筒のあて名は丁寧な文字で書き、「御中」をつけるのを忘れずに。
神社でいただいたお守りをお寺に返納することもできなくはありませんが、仏道・神道と別れているため、できれば神社にお返しするようにしましょう。
お札はどうなの?
お守りと同じように、家などを守ってくれるお札も返納することができます。
厄年のときにいただく厄払いのお札は、厄年が終わった年明けに、お礼参りとともに持参するのが一般的です。
神社では年末年始に返納箱を用意してくれていることが多いので、お参りに行った際にお返しするとよいでしょう。
お返しするときに、お札に感謝することも忘れないでくださいね。
やってはいけないこと
お守りを返納する際は、さい銭箱などに入れてはいけません。
古い札やお守りを入れる専用の箱があるので、そちらに入れましょう。
箱がない場合は神主さんに直接お返ししましょう。
また、願い事がかなったからといって、お守りの中をのぞいたりするのもよくないことです。
神様を疑うことになってしまうのでやめましょう。
神社は、小さなところだとお守りを郵送で返納しても受け取る人がいない場合があるので、気になる場合は事前に電話などで確認しましょう。
複数のお守りを同時に持つことはいけないことではありませんが、できれば願い事は一つに絞ったほうがよいでしょう。
自宅でのお守り処分方法
どうしても直接返しに行けず、郵送も難しい場合には、自宅で処分することも可能です。
その際はまず粗塩を用意しましょう。
そして、半紙やコピー用紙などきれいな白い紙の上にお守りをのせて、粗塩をそっとかけます。
それから白い紙でお守りを包みましょう。
捨てる際は他のゴミとはべつにしましょう。
可能であれば、自宅で燃やすこともできます。
その際も粗塩を添えて、感謝の気持ちを込めて焼却しましょう。
まとめ
返納方法が分かると、いただいたお守りをより大切にできそうですね。
持っている間は肌身離さず、お返しするときは神様に感謝して返納しましょう。
・お守りの返納は「願いがかなった後」「一年ごと」がベスト
・お守りはいただいた神社か、近くの神社に返納する
・返納は郵送でも受け付けてくれる
以上がポイントです。
いただいたときからお返しするときまで、お守りを大事にしましょう。