お葬式に参列するときには喪服を着ますよね。現在では喪服の色は黒が基本です。
日本の歴史の中では白色だったこともあります。
なぜ喪服が黒になったのかご紹介します。
喪服は白から黒へ
元々日本の喪服は白でした。時代劇の中で白装束を着ているシーンをみたことがあるのではないでしょうか。
現在でも喪主で和装の場合、白を着ることもあります。
中村勘三郎さんの奥さんが白の喪服を着ていた。
白の喪服には"ニ夫は交えず"の意味があって、
一生夫はあなただけの意味がある。戦前は普通だったこの風習も
今は消えようとしている。 pic.twitter.com/1q1tZpqPak— 女子の気になる♡を集めました (@candyxxlove1) 2014年6月28日
それまで白かった喪服が黒くなったのは明治時代になってからです。
欧米の文化が入ってきて、葬儀に黒い喪服で参列する姿を目にするようになりました。
喪服が黒に変わったのは、日露戦争以後だという説が有力です。明治天皇が崩御されたとき乃木大将夫妻が殉死を遂げました。乃木家の葬儀に列席した世界各国の要人たちの服がみな黒であったことが大きな影響を与えたようです。
引用:http://www.so-bien.com/kimono/tpo/siromohuku.html
また、黒い色が深い悲しみを表すと解釈されるようになり第二次大戦後に一般庶民にも普及していきました。
喪服の意味
葬式や法事などに参列するときに着用する服です。
正式と略式があります。
喪主や親族は正式なモーニングコートを着用します。
通夜に弔問客として行くときは、光沢のない濃紺やチャコールグレーのスーツでよいでしょう。
告別式に 弔問客として行くときは、ブラックスーツを着用しましよう。
喪とは近親者が亡くなったときに、一定期間お祝い事などを避けることです。
関係にもよりますが亡くなってからおよそ1年が喪中にあたります。
この間は結婚式を控えるのが一般的です。
しかし、最近は会場の予約やスケジュールの都合上、四十九日が明けていたら式を挙げる人もいます。
なぜ男性は白いシャツを着るのか
喪服を着た女性を見るとワンピースの黒一色が多いですね。
一方、男性を見るとYシャツは白を着ています。
男性もシャツは黒であるべきではないのかと疑問が出ます。
しかし、黒やグレーのシャツはNGです。
正礼装のモーニングコートでもシャツは白なので、間違っても黒シャツを着ないようにしましょう。
通夜と告別式
葬式には通夜と告別式があります。どちらに参列するかで着ていく喪服が変わります。
一般的には通夜は略礼装でもよいとされています。
チャコールグレーやダークネイビーのスーツでも大丈夫ですよ。
これは知らせを聞いて駆け付けたという解釈のためです。
現在は誰でも携帯電話を持っているので、当日に通夜の連絡を受けることはまれでしょう。
事前に連絡が来ていたならブラックスーツを着る方が無難です。
告別式はきちんと準備していきましょう。喪服の着用が必要です。
まとめ
喪服というと黒のイメージしかありませんでしたが、白だったこともあるのですね。
葬式は突然やってくることがほとんどですので、余裕のあるときに喪服を1着用意しておきましょう。