夏に行われる行事の一つがお盆です。
しかし意外にもお盆がいつ行われるのか、どんな風集なのかということについて知らない人もいるようです。
そこで今回はお盆に関する逸話や、2017年の東京のお盆はいつなのかなどをまとめてみました。
お盆とはいつなのか?東京のお盆は?
お盆の時期は明治時代以降、新暦(太陽暦)が導入されたことで3つの時期に分かれました。
1つ目は旧暦の月日がそのまま採用されたもので、7月の13日~15日頃です。
2つ目は旧暦の7月15日を新暦におきかえたもので、8月20日前後です。
そして3つ目は8月13日~15日(もしくは16日)に行われるものです。
これはお盆の日が設定された当時、日本には農業従事者が多く、7月はとても忙しかったので1か月遅らせたのだそうです。
では現在のお盆はいつなのかというと、地域によって違いはありますが、東京などの都市部は8月13日~8月16日、地方では7月の13日~15もしくは16日の間に行うことが多いようです。
しかし現在、一般的なのは8月のほうであると言われています。
このように都心部では8月のお盆が主流ですが、東京都でも市によっては7月に行う場所もあるようです。
2017年のお盆休みは長い!
お盆というと会社が長期休みに突入したりする時期です。
2017年のお盆休みは新しく設定された祝日、山の日→8月11日(金)があるため長期間に渡ることも予想されます。
山の日から予想するお盆休みの連休日程としては次のような例が挙げられます。
8月11日(金)山の日
8月12日(土)土曜日
8月13日(日)お盆
8月14日(月)お盆
8月15日(火)お盆
8月16日(水)お盆
という風な6日間になる場合もあるでしょう。
ちなみにお盆休みに関する逸話ですが、このお休みは江戸時代に商家などが奉公人などの実家に帰る時期を小正月(1月15日)とお盆の(7月15日)にしておりこれがそのまま引き継がれたようです。
これは藪入り(やぶいり)と呼ばれていました。
お盆の逸話
お盆という言葉は仏教における盂蘭盆会(うらぼんえー)という言葉から来ています。
なんでもその昔、お釈迦様の神通力のある目連尊者という人が自分の母親が地獄の一種である餓鬼道(物や我欲に執着する人が落ちるところ)にいるところを見てしまいます。
目連尊者はなぜ自分の母が地獄に行ったのかそのわけをお釈迦様に訊ねると、お釈迦様は、それは母親が自分の子供が可愛いあまり、他の子供に分け与えることを拒んだからだ。と言いました。
目連尊者はそれでも自分の母親を救いたいと思い、その方法を問うたところ、7月15日の僧侶達が修行をいったん終える日に孝行の気持ちを込めてお供えすれば、母は救われるだろうと説きました。
また、親だけでなく親族や他の先祖も供養することで天国に行けるだろうと言いました。
これがお盆の発祥に関する逸話のようです。
つまりお盆は祖先や故人もてなしたりして供養する日ということになります。
いかがでしたか?お盆にはいろいろな逸話やその地域によって時期の違いもありましたね。
お盆は先祖や故人の霊を供養する日本的な行事ですから、ぜひこの機会にお盆についていろいろと学んでみましょう。