冬の季節風が吹き、肌寒くなる頃が「立冬」と呼ばれる時期です。
立冬とは、二十四節気のうちの1つで、太陽黄経が225度になるときです。
2018年この立冬がくる日時や冬至との違いを解説していきたいと思います!

2018年の立冬

“立冬”という言葉をよくニュースなどで目にするのではないでしょうか?
でも、「読み方が分からない。」「立冬とは?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

立冬とは“りっとう”と読み、立つ冬という意味になります。
つまり、冬の始まりということを表している言葉です。

データによると、立冬と呼ばれる時期は毎年11月7日~8日です。
それは、太陽黄経が225度になるときがちょうど11月7日~8日だからです。

太陽黄経とは、地球上から見た太陽の通り道のことで、0度~360度まであります。
立春は315度、立夏は45度、立秋は135度と、季節ごとに90度傾いていきます。

2018年の立夏が5月5日でしたので、2018年の立冬は11月7日です。

立冬の食べ物と風習

15夜には月見団子を食べ、冬至にはかぼちゃを食べますよね!
そして、立冬には“鍋”を食べる習慣があるんです。
これは、食品メーカーのヤマキが作った習慣で、それまでは特に立冬に食べる物は決まっていませんでした。

日本では立冬に鍋を食べるように、中国にも立冬に餃子の入った鍋を食べる習慣があり、「立冬補冬、補嘴空(立冬になったら栄養を蓄える)」という言葉もあります。

中国では餃子の他に、羊肉や薬膳を入れて食べるのですが、これはスタミナをつけて本格的な冬に備えて栄養を補給するためです。

日本では、旬の食材には沢山の栄養があると言われていますので、鍋には羊肉や薬膳ではなくて、旬の食材を入れてみてはいかがでしょうか。

11月上旬に旬を迎える鍋に合う食材
・えのき ・エリンギ ・かぶ
・大根 ・長ネギ ・白菜 など

立冬と冬至との違い

冬至と立冬は似ているようにも思えますが、冬至も二十四節気の1つで立冬とは別のものになります。

というのも、立冬は太陽黄経が225度のときを言うのに対して、冬至は270度のときを言います。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽黄経を二十四等分にしたもので、1ヶ月に2回のペースで区切られています。

ですので、立冬も冬至も別物で、立冬は“冬の気配を感じ始める日”で、冬至は“冬に至った日”のことを表しています。

もっと分かりやすい言葉に置き換えると、「肌寒いなぁ」と感じ始めるのが立冬で、「寒い!」と感じ始める日が冬至です。

2018年の冬至は12月22日になりますので、クリスマスイブの2日前です!

季節の挨拶

ビジネスの場や目上の方に文章を送る際に、時候の挨拶という季語を用いた挨拶から文章をはじめますよね。

そんなときに毎回、この季節に使うべき時候の挨拶はなんだろう?と調べてはいませんか?
実際に私も、慣れるまではよく調べて文章を作成していました。

ですが、二十四節気を理解している方は、「立冬の候」という言葉がいつからいつまで使えるのか、もう分かりますよね!

立冬の候が使える期間は、立冬になる11月7日または8日から、小雪(二十四節気の1つ)に移る11月22日または23日になりますので、お間違えなく!

二十四節気の変わり目と時候の挨拶が使える期間は同じですので、覚えておくと便利ですよ。

まとめ

立冬とはなんなのか、立冬には何を食べるのかなどをご紹介しましたが、立冬についての疑問は解消されたでしょうか?

二十四節気は戦国時代の中国が作ったもので、日本の季節の変わり目とは多少のずれが生じているので、カレンダーを見たときにびっくりすることもあるのではないでしょうか。

時には、まだ暑いのに鍋なんて食べたくない!と思うかもしれませんが、是非立冬には旬の食材をふんだんに使った鍋を食べてみてくださいね!