親御さんなら誰でも子供達には安全な食品を食べてもらいたいもの。

しかし最近では食品の安全が危ぶまれていることもあり、常に子供達の食べ物には不安がつきまといます。

特に生の刺身などは心配な食品の一つではないでしょうか。

そこで今回はそんな魚の生食に関するリスクや子供が何歳ぐらいから食べだすのが望ましいのか、など様々な情報をまとめてみました。



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お刺身は何歳から食べさせていいの?小児科などプロの医師の意見は?

お刺身やお寿司などの生魚を子供に食べさせる年齢については、残念ながらこの年齢から!というはっきりした基準はありません。

しかし基本的には離乳食が終わって他の食べ物にもかなりなれてきた、1歳半~2歳半が望ましいとされ、それ以前には生ものを食べさせるべきではない、という意見が多いようです。

その理由として、子供はまだ抗体が大人ほど発達しておらず、食中毒、下痢、発熱、発疹、腸の感染症、ノロウィルスなどの症状が出やすいからです。

また病気の症状だけでなく、嚥下(えんげ)や噛む力、消化器官が未発達であることや、魚卵などのものによっては塩分を取りすぎるという点でも無理にあげる必要がないという意見が多数あるのです。

小児科の先生によっては3歳や5歳、もしくは小学校に上がるぐらいまで、食べさせない方がいいという意見もあるようです。

食べさせると危険性があるかもしれない生魚

絶対的にこの魚を食べさせるべきではないというわけではありませんが、子供に生魚を食べさせる際、知っておいた方が安心という情報はあります。

例えば子供達が大好きなサーモンの刺身には生食の場合、サナダムシやアニキサスという寄生虫がいることが知られています。

このアニキサスは他にもサバイワシカツオサンマアジなどにもいる場合があります。

このアニキサスは危険で症状が出ると激しい腹痛や吐き気をもよおします。

他にはヒラメなどにもクドアという粘膜包子菌がいたりする場合もあるようです。

また、カキや二枚貝なども食中毒になりやすいということです。

ちなみに日本人の大好きなマグロの刺身やお寿司ですが、こちらは寄生虫などよりも水質汚染などによるメチル水銀の問題が取り上げられているようです。

メチル水銀は公害病の一つである水俣病の原因となるもので、大型魚が水銀を食べた小型魚を食べることで濃度がより濃い状態になるという特徴があります。

メチル水銀は子供の発達に影響を及ぼしたりするので、妊婦は特にマグロやカジキなどの魚を避けるべきという意見もあります。

生魚は新鮮な物を、生サーモンもきちんと処理されていれば心配ない

このように書くと、とにかく生魚=危険!というイメージが先行してしまい過度に神経質になってしまいがちですが、低年齢の赤ちゃんや幼児に生魚をあまり食べさせないのは分かりますが、ある程度大きくなってからもあまり気にしすぎるというのも逆に考え物です。

そこで不安になり過ぎないためにも、魚や寄生虫についての安全に関する情報については知っておきたいところです。

まず大人もそうですが魚は新鮮な物を食べることが大切です。

また、サーモンのアニサキスについては、通常、販売している物やお寿司屋さんに並んでいる物などは、必ずマイナス20℃以下で24時間冷凍保存し、その後解凍した魚を出すことが義務つけられています。

この温度はアニサキスなどの寄生虫が死滅させる温度なのです。

ですから売られている物などでも生食可とされている生魚は基本的に心配ありません。

そうでない魚の場合は、アニサキスなどが心配な場合、お湯を60度以上で1分以上火を通すことで安全に食べられます。

子供に食べさせる時の注意点

いろいろな生魚の情報はありますが、少しずつお刺身やお寿司に馴れさせたいという親御さんもいるでしょう。

その場合は最初からたくさんの量を子供に食べさせず、2~3切れなど少量から食べさせて少し様子を見てあげるといいかもしれません。

また、マグロやサケなどが心配というお母さんやお父さんは、エビやコーン、ツナ、カニカマ、かっぱ巻き、卵、いなりなど、子供達の好きなお寿司や具材の物を食べさせてあげるとよいのではないでしょうか。

これなら子供も喜びますし、親御さんも心配なく食べさせてあげられますよね。

子供に刺身を食べさせた体験談

体験談①

我が家は4人家族ですが、全員刺身が大好きです。

子供が刺身を食べ始めたのは、3歳を過ぎた頃からでしょうか。

それまでも回転寿司等に行ってはいましたが、専ら食べていたのは玉子とカッパ巻きです。

それは万が一の食中毒が怖かったので、親の私たちが食べさせなかったからです。

もちろん子供は色が鮮やかな鮪やサーモンに興味を持ちましたが、ワサビが付いていて辛いと言って誤魔化し、食べさせませんでした。

3歳を過ぎてからは、新鮮な刺身を少しずつ与えましたが、最初は湯通していました。

魚卵は4歳になってからです。

こちらは食中毒よりも塩分が多量に含まれている事が気になったからです。

最終的に自由に刺身類を食べるようになったのは、5歳になってからでした。

体験談②

子供には離乳食で刺身を茹でたものを与えていましたが、完全に生の状態の刺身を食べさせたのは2歳です。

家族でお寿司を食べに行くこともありましたし、子供自身も興味を示していましたがさすがに食中毒も怖かったからです。

最初の頃は玉子や揚げ寿司を食べていましたが、加熱されているエビやうなぎ、湯引きのネタなどを試したあとに、マグロやサーモンを食べるようになりました。

胃腸も丈夫な子というのもありますが、2歳から食べるようになってから一度も問題があったことはありません。

その代わり、鮮度や状態には気を配っています。

夕食のおかずに刺身を買ってきた時にも同じように欲しがるので1回に1あるいは2きれ程度ですが、お皿に盛り付けてあげています。

体験談③

初めて子供に刺身を食べさせたのは、小学校入学前の5歳のことです。

一般的には2歳頃まではリスクが高く、以降もなるべく体が成長するまで食べさせない方が良い、というのは知っています。

食中毒も気になったので、本当は小学校に入るまでは控えるつもりでした。

しかし本人が刺身を食べたいと強く希望したので、鮮度や質に注意して食べさせました。

刺身の種類はマグロやサーモンが中心ということもあって、食中毒の心配はそれほどなかったといえます。

本人は初めての味に感動した様子だったので、思い切って食べさせて良かったと思いました。

世間的にはもっと早く、1歳半ばから食べさせているケースもあります。

1歳半ばは早過ぎで、逆に5歳は遅いという意見もあるでしょうが、私はこの年齢で刺身を食べさせて正解だと感じます。

体験談④

子供が成長してくると、大人と同じような食事をしたがります。

私の家の子どもは魚に興味を持っているため、刺身やお寿司などにも興味津々です。

私たちが美味しそうに食べていると、興味があるためか欲しがってきます。

しかし、子どもに刺身などを与えることは、食中毒などの恐れがあるので気をつけなければいけません。

大人とは違い小さい子どもの体の中の消化器官は十分に発達をしていないため、刺身についている雑菌や寄生虫などから守ることが難しい時期です。

子どもの健康を損なってしまうため、消化器官が十分に発達するまで刺身を食べさせることは止めていました。

初めて刺身を食べさせたのは、子どもが2歳になってからです。

少量ずつ与え、様子を見ながら食べさせる量を増やしてきました。

気をつけて与えていたので食中毒などを発症することがなく、美味しそうに食べてくれたのでよかったです。

まとめ

いかがでしたか?生食に関してはいろいろな情報があるようですね。

無理に食べさせる必要はもちろんありませんが、情報の多い、近ごろの世の中ではつい過度に神経質にもなってしまいがち、正しい情報を見極めて子供と一緒に楽しく安全に魚を食べましょう!

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