子供はみんなシールが大好きです。悪気はないのでしょうが、お気に入りの家具や壁に剥がしにくいシールがベッタリと貼られているのを見ると愕然とします。

そんな子供のシールを貼る行為に困っている親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は紙、ビニール、金属、木製、瓶など素材別に、ベタベタ貼りついたシールを上手にはがす方法についてまとめました。

シールをはがすにはまずシールの性質を知る

シールはがしをする際にはどんな原理でシールが壁にくっついているのかということを知っておいた方がよいでしょう。

シールがはがれないのは、壁とシールが引きあう力でぴったりとくっついているからです。これを助けているのがシールの裏面に付いている粘着剤です。

つまりこの粘着剤を柔らかくして弱くすれば、シールはとてもはがれやすくなります。

このシールの原理はどの素材においても共通していますが、問題は素材によってそれぞれはがれやすい方法が違うということです。

また高級なタンスやインテリアなどには変色する恐れのある溶剤や傷のつきやすい方法は不向きです。

ケースによって使う物ややり方を変えるのがシール剥がしのポイントです。

紙のシールの場合

紙のシールは薄いということもあるのか、はがそうとしてもしっかりくっついて、ベタベタした跡も残りやすくやっかいです。

無理に爪ではがそうとして、のりのような白い粘着面の跡が残ってしまったという人も多いのではないでしょうか。

この白い残りの部分はベタベタとしてただ擦ってみてもなかなか取れません。

 

 

しかし一見とても頑固なこの紙シールについては、それほど特殊な溶剤を使用しなくても取る方法があります。

必要な物は家庭用の中性洗剤だけです。この洗剤をなかなかはがれないシールの部分に含ませてから、その部分をラップで覆い、後は10分~20分おくだけです。

この後、様子を見てからゆっくりと慎重に剥がしていくと、ベタベタも残らず綺麗に取ることができます。

ビニール・金属

ビニールや金属製のシールは中性洗剤や溶剤なども染み込みにくいので効果が薄くなってしまいます。

そこで使用するのがどこの家庭にもあるドライヤーです。やり方としてはまずシールの角などを少しめくり、そこにドライヤーの温風を当てていきます。

そうすると接着面が乾いてくるので、そうしながら慎重に少しずつ最後まではがしていきます。

このやり方でも紙の時と同様にベタベタが残らず綺麗にシールをはがせます。

 

 

また逆にシールの方でなく、剥がしたい本体の方がビニール製などの場合に有効な方法もあります。

それは除光液を用いた方法です。

なんでも除光液にはシール剥がしに使う物と同じ成分が含まれているのだとか。

やり方は除光液をつけたコットン、テイッシュなどをシールの上に置き、ラップをして5分から10分ぐらい押さえておくだけです。

その後、擦ると剥がれてくるようです。

それを剥がれるまで何度か繰り返すと綺麗に取れます。

金属の場合はハンドクリームをコットンなどに染み込ませて、なじませてから擦ると取れやすいということです。

他にもお酢を染み込ませたキッチンペーパーや除光液などでも比較的取れやすいです。

木製の物

子供が貼る割合が多いのが、木のタンスや家具などです。

おそらく子供のいる家庭ではキャラクターのシールなどがインテリア用品に貼りっぱなしという所も多いのではないでしょうか。

そんな木に貼られてしまったシールにもいろいろな剥がし方が考案されているようです。

一つ目は水を含ませたメラミンスポンジを使ってシールを剥がす方法です。ポイントはゴシゴシとこすらないことです。

この方法だと家具や壁、インテリアにも傷などがつきにくいということです。

 

 

また、家具が高い物であるという場合は水を使うことができないので、ドライヤーなどの熱を用いてシールをはがす方法もあります。

熱風を当ててシールがはがれやすくなってきたら、焦らず少しずつはがします。

注意点はドライヤーを近づけすぎて温度が高温になり余計に剥がれにくくなることです。

この方法は様子を見ながら慎重に行いましょう。

瓶のラベルをはがす

今度は子供のいたずらではありませんが、時々飲み終わった後捨ててしまうのがもったいない綺麗な瓶がありますよね。

時には家のインテリアとして置いておきたいような素敵な瓶もあります。

でも使いたいのだけれど、ラベルが綺麗はがれない!とイライラしますよね。

そんな手ごわい瓶のラベルをはがす方法もいくつかあります。

瓶のラベルというのは多くの物はのりも水溶性でラベルも紙でできている場合が多いそうです。

つまり水を浸透させればのりも溶けるので、割合にはがしやすいということです。

このような紙性の瓶ラベルをはがすには、バケツに入れたできるだけ熱めのお湯につけるのが良いそうです。

お風呂の残り湯などを使用してもいいですね。

しかし一晩ぐらい置いてもはがれない頑固なラベルについては、カッター、ペンキはがし、ヘラ、テレホンカードなどで突いたり、ラベルの間にそれらを押し入れるようにしてはがしたりする方法を用います。

他にも瓶ののりのようなベタベタを上手に剥がす方法としては、ビンラベルの上からアイロンをかける、重曹と調理用油を混ぜて使用する方法などがあるようです。

また、紙でなく、ときおりラミネートでできたものやビニール製のものが瓶に貼られていることもあります。

これらについては、お湯につける方法でははがれませんから、他の方法ではがす必要があります。

まとめ

いかがでしたか?シールの剥がし方については他にもハンドクリームを用いる、お酢を使うなどいろいろなやり方があるようです。

シールはベタベタと取れにくく非常に厄介ですが、綺麗に剥がすためにはシールの性質やどんな素材でできているのかと言ったことも大切になってくるでしょう。

ぜひいろいろなやり方でシールはがしに挑戦してみてくださいね。