赤ちゃんにとって睡眠は大切なもの。生まれたばかりの赤ちゃんは1日のほとんどを寝て過ごしますが少し大きくなってくると夜泣きやら昼間も起きている時間が増えるので、お母さんは大忙しに。赤ちゃんの成長につれて寝る時間も不定期になるなど大変です。赤ちゃんの睡眠時間は月齢によってどのぐらいの差が出てくるのでしょうか。

赤ちゃんの月齢別睡眠時間を見てみよう!

赤ちゃんには個人差があるので一概には言えませんが、月齢別でみると一般的にはこんな特徴があるようです。赤ちゃんの睡眠時間の参考程度に見てくださいね。

《生後1ヶ月》

この時期の赤ちゃんは1日のうちをほとんど寝て過ごします。昼夜の区別がついていないので、2~3時間おきに目を覚まし平均睡眠時間は16~18時間程度になります。よく寝る子になると20時間以上寝ていることもあります。「うちの子は寝る時間が少ない?」と悩むことはありません。慣れてくると徐々に寝る時間が増えていきます。

この時期の赤ちゃんは基本的にはミルク、おしっこやうんち、寝るというシンプルなサイクルを繰り返しています。必要な時はお世話をしてあげて、睡眠時間は赤ちゃんに合わせてあげましょう。お母さんと同じリズムで生活するので自然と同じリズムになっていきます。

《生後2~3ヶ月》

1ヶ月検診あたりから視力が発達してくるので昼夜の区別がつくようになります。
この時期はお母さんの顔を見てもなんとなく輪郭で見て判断しているといいます。
じょじょに昼夜の区別をつけるために夜は真っ暗なお部屋で寝かせてあげて、昼間は少し薄暗い程度の自然な明るさのお部屋にするなど、時間帯によって調整するのがいいでしょう。

1回に起きている時間が3時間前後と長くなるのでお母さんは少しまとまった寝る時間を確保出来るようになります。今までは抱っこでないと寝てくれなかった赤ちゃんが、一人で寝てくれることも。この時期の赤ちゃんは睡眠の質が浅いので何か物音がしたりちょっとした変化で目を覚ましてしまいますので物音には注意してくださいね。

眠りにはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、ノンレム睡眠は深い眠りで、レム睡眠は浅い眠りになります。体へ寝ているのに脳は活動している状態がこれに当たります。大人の場合15%~20%程度がレム睡眠と言われていますが、赤ちゃんの場合は50%がレム睡眠の状態です。この時期の赤ちゃんは1日の睡眠時間は14~15時間程度になります。

《生後4・5・6ヶ月》

だんだんと睡眠のサイクルが出来てきます。
朝・昼・夕ときちんとお昼寝をするようになり、赤ちゃんの中には夜まとまった時間で睡眠をとってくれる子も。中には10時間以上まとまって寝てくれる子もいるので、赤ちゃんの睡眠で悩んでいるお母さんにとっては羨ましい話ですよね。

この時期になると指しゃぶりをしながれ寝てしまう子も。昼間はお外をお散歩させて遊ばせることや、適度な刺激を与えることで夜寝てくれるようになります。
徐々にあせらず昼と夜のサイクルを作っていきましょう。

朝は決まった時間に起こして、夜はご飯やお風呂もある程度決まった時間に入れることで、リズムが整っていきます。授乳やミルクをいっぱい飲めるようになり、リズムが整えばお母さんの負担も軽減されるので安心です。

《生後7・8ヶ月以上》

1日の平均睡眠時間は11~13時間程度になり、リズムが出来てくるので昼に起きて夜になれば寝てくれるように。一人遊びも出来るようになるのでお母さんは赤ちゃんの様子を見ながら家事をすることも出来るようになります。

ただし、この時期から夜泣きがひどくなり違和感や物音、怖い夢などさまざまな理由で夜に起きてしまうようになります。たいていは1歳前後でおさまってきますので、上手に付き合ってあげられるようにしましょう。
夜泣きがひどい時期はお昼寝の時間を短くして調整すると、夜寝てくれるようになる場合も。この時期になるとお母さんがいないだけでも泣いてしまう赤ちゃんもいます。

どの家庭でも睡眠のサイクルには違いがありますが、大人の生活リズムに合わせてしまうと赤ちゃんにとっては睡眠不足になってしまうことも。赤ちゃんにとって睡眠不足は発達に影響が出ると言われています。赤ちゃんが眠っている間に成長ホルモンが分泌されます。夜更かしをすること、深い睡眠が取れていないと認知能力の遅れなどの原因となる場合があります。

また、赤ちゃんの知的面や情緒が不安定になり、よく泣いたりイライラするなどの症状が出やすくなることも。赤ちゃんを安眠させるためには、生活のリズムを作り、質の良い睡眠を取ることが出来るように環境を作ってあげましょう。気をつけてほしいポイントです。

・朝7時にはカーテンを開ける
・食事の時間やお風呂の時間などリズムを一定にする
・日中は出来る限り遊んであげて疲れさせる
・20時にはお布団に入れるように時間を調整する
・寝る時間になったらお部屋を静かにし、暗くするなどのメリハリを
・お父さんの帰りが遅いお家は帰ってきてから赤ちゃんと遊ぶのはNG

こういったルールをつくりリズムを作ることで赤ちゃんの成長にもいいですし、お父さんやお母さんの負担削減にも繋がります。

赤ちゃんの睡眠は月齢ごとに変わっていきますし、個人差があるので苦戦するお父さんお母さんも多く、悩みのタネになってしまいます。一般的には6ヶ月ぐらいになれば寝る時間が増えると本に書いてあっても赤ちゃんごとに個性があり、性格もあります。誰でもその周期で変わるわけではありません。それを気にしすぎてお母さんが疲れてしまうことがないようにしたいものです。お母さんのストレスは赤ちゃんにも伝わってしまいます。

まとめ

子どもの睡眠に対する悩みは必ず通る道ですし、どうにもならない時は病院の先生や先輩ママ、両親などに相談しながら、一人で思いつめることがないようにしてくださいね。赤ちゃんにとって睡眠は大切なものですし、少しずつ成長していく我が子に合わせて良質な睡眠を取ることが出来るようにサポートしてあげましょう。
赤ちゃんの睡眠の為にはお部屋の温度や物音など、赤ちゃんが快適に過ごせる環境をつくり出すことも大切です。