大人と同じように赤ちゃんもしゃっくりをします。
とくにその症状は新生児に多く、それが頻繁に出る子もいれば、たまにしかしない赤ちゃんもいますが、やたらしゃっくりの回数が多いと心配になってしまうお母さんもいるのではないでしょうか。赤ちゃんもつらそうだし、なんとかならないのか考えること、どうしたらいいのか慌ててしまうこともあるかもしれません。赤ちゃんのしゃっくりの原因と対策についてもご紹介致します。
赤ちゃんのしゃっくりの原因はなに?
赤ちゃん、特に新生児に多くみられるしゃっくりは、授乳中に空気も一緒に飲み込んでしまうことが理由だと言われています。特に新生児から生後6ヶ月までは少しの刺激でもしゃっくりをしやすくなると言われています。授乳後にしゃっくりが多いなと感じる程度なら、お母さんも心配することはありません。
そもそもしゃっくりとはどのようなものなのでしょうか。
お腹の中には横隔膜と呼ばれる薄い膜のような筋肉があります。そこが痙攣を起こすことによりしゃっくりが起きる原因となるのです。実は赤ちゃんは胎児の頃からしゃっくりをしていて羊水内になにか異物が入った時に吐き出すしぐさだといいます。ピクピクと痙攣をしたように動くのでお母さんも赤ちゃんに何かあったのかと心配してしまうことも。
胎児の時にしゃっくりが多い赤ちゃんは、生まれてからもしゃっくりの回数が他の人よりも多い場合があります。
また赤ちゃんによってはおむつが濡れて寒いだけでも痙攣を起こす子もいること、不快感が苦手な赤ちゃんもいます。体温の変化だけでも痙攣を起こす子もいるなど、しゃっくりの根本的な原因となるものが定まっていません。
まわりの気温差にも反応して痙攣を起こす場合もあります。気温差が原因となる場合は冷暖房の調整なども必要になります。大人が快適な温度調節が赤ちゃんにとって快適な温度とは限らず、それだけで嫌だなと感じる場合もあります。
赤ちゃんのしゃっくりに最初は慌ててしまうこともあるかもしれませんが、お母さんは落ち着いて対処出来るようにしておきましょうね。
赤ちゃんのしゃっくりを止める方法が知りたい!
赤ちゃんがしゃくりをしていてとても気になってしまい心配…。そんなお母さんもいるのではないでしょうか。基本的には赤ちゃんのしゃっくりは自然と治りますので無理して止めることはありません。
まずは何が原因でしゃっくりが起きているのか考え、その原因を取り除くことが大切です。
どんなにあやした所で、原因が違うと赤ちゃんのしゃっくりはなかなか直りません。
苦しそうに見えるかもしれませんが、赤ちゃんはそこまで気にしていません。「うちの子、しゃっくりが多いな」と気になる場合は以下の方法を試してみてくださいね。
・授乳後にゲップを出してあげる
・背中をさすって体温をあげ、落ち着かせてあげる、トントンも効果的
・白湯などの胃にも優しく負担がかからない飲み物を飲ませる
・おむつを新しいものに変えてあげる
・からだを温めてあげるのも効果的
などの赤ちゃんのしゃっくりを止める対処方法には種類があります。
どれでも効果があるものではなく、赤ちゃんによって効果があるもの・ないものはもちろん、その時の原因によって効果を発揮しない場合もあります。
新生児でうつ伏せが出来ない赤ちゃんの場合、練習としてコロコロしてみること別のものに気を向かせることでしゃっくりが止まる場合もあります。赤ちゃんが楽しいと思っているうちに気が付いたらしゃっくりが直っているというパターンですね。
この方法を試す場合は窒息だけには十分に注意してくださいね。
いずれも無理に行うことはなく赤ちゃんの様子をみながら、ゆっくりとしゃっくりが治るタイミングを待ちましょう。大人のしゃっくりが止まらない時に試すような水の一気飲みや、耳栓などの方法は赤ちゃんにはよくありませんので、絶対に試すことがないようにしてくださいね。
赤ちゃんのしゃっくりの中でも注意したいこと
赤ちゃんのしゃっくりについてそこまで心配する必要はありません。病気ではなく一時的なもので自然と直る場合が多いためです。ですがしゃっくりと間違えやすい症状で注意をしないといけない場合もありますので、赤ちゃんの様子を見極めて早めに対処することが大切です。
例えば、赤ちゃんのしゃっくりが何時間も続いている場合、「難治性しゃっくり」の場合があります。しゃっくりの裏に怖い病気が隠れている場合も。中耳炎や脳梗塞などの病気の可能性もあります。何時間も長引いているなと感じたら病院に相談しましょう。
また、しゃっくりの症状がありよだれや吐き気をもよおすようなものである場合、「逆流性食道炎」になっている可能性もあります。この判断は難しいのですが何度も繰り返し赤ちゃんが辛そうにしていたら「逆流性食道炎」を疑った方がいいかもしれません。
赤ちゃんの中には鼻炎で鼻が詰まっている状態でしゃっくりが出てしまう子もいるのですが、そうすると口呼吸しか出来ないのにしゃっくりが続き赤ちゃんが辛い思いをしている場合もあります。
赤ちゃんのしゃっくりが病気のサインとなっていることもあります。しゃっくりだから大丈夫と判断せずに頻繁に繰り返していること、長引く場合は医師に相談してくださいね。
赤ちゃんは大人のように自分でしゃっくりを改善させることは出来ません。
赤ちゃんのしゃっくりに最初はびっくりしてしまうものです。でもよくよく思い返してみるとお腹のなかにいる時から頻繁に痙攣を起こしていたような・・・なんて可能性もあります。しゃっくりは赤ちゃんが成長していく過程で必ずすることでもあるのでそこまで心配する必要はありません。
なかには病気が原因となっていることもあるので、長引くこと赤ちゃんの異変を感じる時は病院に連れていってあげましょうね。
しゃっくりで大げさと思われるかも?なんて心配は無用です。
赤ちゃんを育てているお母さんは誰でも同じように心配しているものです。
大人のように自分の意志を言葉で伝えることができないからこそ、お母さんが気付いてあげて赤ちゃんの病気を未然に防ぐことが出来るようにしてあげましょうね。