突然ですがたんぽぽ茶という飲み物を知っていますか?このお茶は早く赤ちゃんが欲しいけど不妊でなかなか授からないというお母さん達の味方になってくれるお茶です。
また、妊娠を目的としない人にも様々な良い効果があると言われています。今回はそんなたんぽぽ茶についての情報をまとめました。
たんぽぽ茶とは
たんぽぽは古くから東洋医学でいう漢方のような効果があるとされ、多くの人に愛飲されてきました。実際に中国では蒲公英根(ほこうえいこん)と呼ばれ、生薬の一つとして飲まれています。
この蒲公英根には便秘解消などの他に、妊婦さんがなりやすい、乳腺炎などの病気を予防してくれると言われています。
また、一部西洋諸国などでは食用として開発された西洋たんぽぽをサラダ変わりに食べることもあるとか。
もしかしたら海外では一種のハーブのような感覚で食されているのかもしれません。
今回ご紹介するたんぽぽ茶は日本でもなじみ深い、あのたんぽぽの根、茎、葉などを煎じて作ったお茶です。
また、たんぽぽ茶と同じく、たんぽぽコーヒーと呼ばれるものがありますが、これは19世紀のアメリカで考案された飲み物で、実際にコーヒーが含まれているわけではなく、たんぽぽの味である苦み成分がコーヒーに通じるものがあるということで、コーヒーが手に入りにくい時代に安価な代用品として飲まれていたということです。
実際に味や風味もコーヒー豆に似ていると言われています。
ちなみにこのたんぽぽコーヒーは、たんぽぽ茶と同じ物として売られていることが多いのですが、たんぽぽコーヒーの方は使用されているのが主に根の部分であることや、含有されている成分が異なっている作り方もコーヒーのようにたんぽぽの根を焙煎して作られているなどの違いがあります。
しかしどちらも健康の良いとされ、妊娠したい女性や妊婦さんにも優しいノンカフェインであることは共通しています。
たんぽぽ茶の効果
不妊改善が期待できる
たんぽぽ茶は様々な良い効果があると言われています。その中でもとりわけ取り上げられるのが、不妊を改善する効果が期待できるというものです。
なぜ不妊に効果があると言われるかというと、たんぽぽ茶には女性ホルモンを整え、生理不順を改善し、身体の冷えをなくして子宮に血液が巡りやすくするという効果が期待できるからです。不妊になる原因というのは一つではありませんが、理由として生理が定期的にきちんと来ない体質であったり、子宮が冷えやすく、卵子が育ちにくかったり、着床しにくかったりといったことがあるのです。
また、たんぽぽ茶にはタンポポT-1という成分が葉に含まれており(物によっては含まれていない場合もあるので注意)卵子の成長を助け、排卵を促す効果があるということです。この成分は妊娠に関連する黄体ホルモンや卵胞刺激ホルモンを分泌させる脳の下垂体という部分に作用するとされています。
このような理由からたんぽぽ茶は不妊に悩む女性に良い飲み物であるとされているのです。
利尿、解毒、母乳促進
たんぽぽ茶の効果は不妊以外にも見られます。
例えば利尿作用により、身体のむくみを取るほか、高血圧などにも効果があるとされます。
他には尿が出やすくなる、便秘解消などの作用により、身体の老廃物が排出されやすくなり、肝臓、腎臓、胆のうに働きかけ胆石などを予防します。
他にも吹き出物、皮膚湿疹、関節炎、血中コレステロールを下げる、更年期障害の症状緩和、ストレス、疲労回復などにも効果があると言われています。
また上記に紹介した、たんぽぽコーヒーに含まれるタラキサシンという成分には母乳が出るのを促進する効果があると言われています。
たんぽぽ茶の副作用
たんぽぽ茶は基本的には健康に良いものですが、人によっては体質に合わない場合もあります。
たんぽぽ茶の効果が逆効果で出てしまう例としては、生理中の基礎体温が乱れてしまい冷え症がひどくなる、便秘を解消する作用が強く出過ぎて下痢をしてしまう、低血圧の人が飲むと血圧を下げてしまいよくないなどの問題があります。
他の健康食品にも言えることですが、身体の良いとは言ってもやはり漢方薬などと同じで人によって合っていたりそうでなかったりするのです。
たんぽぽ茶の味、飲み方
たんぽぽ茶は苦味が強く独特の味がすると感じる人も多いようです。
なんだか純粋なたんぽぽ茶の方が効果のありそうな気がしますが、たんぽぽ茶は即効性があるわけではなく継続してはじめて効果があるものなので、習慣として毎日飲めなければ意味がありません。一日の摂取量の目安は1~3杯ぐらいです。
効果が出る時期は人によってまちまちですがだいたい数か月ぐらいで効き目が表れてくるそうです。
しかし場合によっては体質に合わない、お腹を下すという場合もありますから、最初は少量ずつ様子を見ながら飲みましょう。
もし、たんぽぽ茶の苦みが強すぎるという場合はお湯や水の割合を多くし、牛乳、ハチミツ、豆乳、黒糖などを入れて飲むと味が緩和されるそうです。
また、たんぽぽ茶にも様々なタイプが販売されており、ハーブ、黒豆などとブレンドされてより飲みやすくなっている物もあります。
おすすめの選び方
たんぽぽ茶のおすすめの選び方としては味ももちろん大切ですが、自分が今一番改善したい症状に合わせて選ぶという方法です。
例えば不妊を改善したいならタンポポT-1などが含まれているお茶が良いとされていますし、母乳の出をよくしたいなら、タラキサシンが含有されている物などです。
たんぽぽ茶は多種多様な物が売られていますから、自分の望む効果の期待できる成分のお茶を選びましょう。
また、健康に大きく関わるものですから、安価でも信頼できないたんぽぽ茶は避け、安心できる品質のお茶を選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?たんぽぽ茶は妊娠したい女性や健康でありたい人にとても良い効果が期待できるようですね。
しかしながら少し苦みもあるお茶ですから、毎日楽しく続けられるように自分に合った味の物を選びましょう。
また、漢方薬として用いられるたんぽぽが入っていますから、副作用などにも注意して慎重に容量を守って飲むようにしましょう。