今年も気が付いたらあっという間のこの季節でございます。
2017年はなんと、10月4日です。
お月見と言えば、「十五夜」だと思っていたのですが違うんですね。
「十五夜」は旧暦の8月15日を指しているそうです。
しかし、旧暦と新暦にはズレがあり、毎年十五夜が違うみたです!
ちなみに来年の十五夜は9月24日のようです!
お月見の由来
月に感謝する
旧暦を使用していた当時は現在とは違い、月を暦の中心としていました。
ですから旧暦は月を基に作られています。
また、収穫期の秋では夜日が暮れてからも農作業が続くことがあり、電気がないこの時代に月明りはとても重要な役割がありました。
このような理由から、月が綺麗に見える秋に月に感謝するという習慣が始まりました。
農作物の豊作の感謝と祈願
上記で収穫の秋と書きましたが、月明かりに感謝すると同時に農作物への感謝と祈願も行っていました。
土地の神様、またその家庭の祖先に向けて無事に収穫が終わったことをお供え者と共に月に感謝を捧げる。
これもお月見の始めだと、話されています。
月を眺める
当時は月を眺めることを楽しむ習慣があったようです。
秋は月がとても綺麗に見えることからお月見に繋がったのでは、という説もあります。
このようにお月見の習慣には様々な理由や由来があり、「これ」といった定義がありません。
しかし、月を眺め楽しむとはなんて日本人らしいのだろうかと、思いました。
海外の収穫祭とは違い、日本の収穫祭は静かに行われていたということが想像できますね。
月見団子の意味
このお団子、なんとお芋を模したものとか・・・。
お団子にも様々な由来がありました。
まず、収穫したお米で月に見立てた丸いお団子を作り収穫に関しての感謝と祈願をする為にそのお団子をお供えしたという説。
次に、お米ではなく里芋をお供えしたという説。
なぜ里芋なのかというと、里芋は満月の夜に収穫を行っていたそうです。
収穫作業は夜中までやっていたんですね。
最後に元々里芋だったが、徐々にお米を使ったお団子に変わっていった。
と、本当に様々な説がありました。
今では丸いお団子は主流ですが、地域によってお団子は丸ではなく里芋の形に模してお供えする地域もあるようです。
今年はお団子ではなく、里芋を準備して家族を驚かせようかなと密かに思った筆者でした。
そして、お月見のお団子にはかかせないアイテム「すすき」!
すすきにもちゃんと意味、ありました。
収穫期の感謝というところから、お米の稲穂に似ていることからお団子と一緒にお供えされるようになりました。
もちろん、すすきではなく稲穂をお供えすることもあるようです。
すすきにもしっかり役割があったんですね。
月見団子の盛り方
まず数ですね。
それは、十五夜にちなんで15個が基本みたいです!知らなかった・・・。
わたしは内心、綺麗に盛れれば何個でもいいものだと思っていました。
しかし、そこはお供え物なだけしっかり数が決まっていましたね。
15個の場合は、
一番下が9個、中段が4個、一番上が2個という分け方で盛っていきます!
お団子はお供え物ですが、一晩ずっとお供えする訳ではなくお月見をしながら食べてしまいましょう!
お供え物ですが、固くなって食べられなくなってしまっては本来のお月見の由来である収穫の感謝の意味がなくなってしまいますね。
今年はこの内容を参考にお家でゆっくり月を見ながらお団子を食べて、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。