赤ちゃんにとって「よだれ」は当たり前。そうは思っていてもなんだか明らかに量が多い気がする…。

そんな心配をしてしまうお母さんも多いのではないでしょうか。

衛生的に大丈夫なの?考えれば考えるほど不安になるものです。

逆に少なくても心配になりますが赤ちゃんにとって「よだれ」とはどんな役割をしているのなのでしょうか。

量が多かったり少なかったりその日によって違いが出るのは普通なのでしょうか。

赤ちゃんのよだれの理由や対策、トレーニング方法など詳しく説明致します。

赤ちゃんの「よだれ」にはどんな理由があるの?

赤ちゃんはどんな時でも「よだれ」をたらしているイメージがありますよね。

笑顔でいる時も泣いている時も、ご飯を食べている時もいつでも「よだれ」をたらしています。

これは大人では当たり前に出来ることですが、赤ちゃんは口を閉じることが出来ないので常に口が半開きの状態であることが関係しています。

この頃の赤ちゃんは「よだれ」が出ていても気にならないし、飲み込むという行動すら知りません。

その為いつでも「よだれ」がたれているようになってしまうのです。

とはいっても、お母さんからすれば衛生上問題がないのか気になりますよね。

でも「よだれ」には赤ちゃんにとって大切な効果がたくさんあるのです。

「よだれ」は乾燥しがちな口の中の湿度を保ち、粘膜の保護にも役立ちます。

その為外部から入り込んでくる悪い菌を殺菌する働きもあるのです。

風邪や熱をこじらせやすい赤ちゃんにとって、よだれがもたらす効果はとても大きいことがわかりますね。

赤ちゃんのよだれはいつからいつまで出るもの?

では赤ちゃんの「よだれ」はいつからいつまで大量に出るものなのでしょうか。

特に気になるようになるのは生後3ヶ月頃だといいます。

この時期になると赤ちゃんの「よだれ」が一気に多くなり、離乳食を食べるようになる生後5ヶ月~7ヶ月頃になるともっと「よだれ」の量が増えるようになります。

これは食べたものを消化する為なのですが、中には生後2ヶ月でも大量の「よだれ」をたらしている赤ちゃんもいます。

多少の個人差はありますが「よだれ」が落ち着いてくるのは1歳~2歳程度になってからだと言われています。

あまりにも「よだれ」の量が多い時はガーゼで優しく拭き取ってあげること、スタイをこまめに変えてあげるようにしましょう。

「よだれ」がたれたままにしてしまうと、口元がかぶれてしまう場合もあります。

「よだれ」で汚れてしまったら着替えさせてあげて赤ちゃんが不快感のないように工夫してあげてくださいね。

「よだれ」は個人差がありますので、3ヶ月よりも早い時期からたらすようになっても、お母さんはそこまで心配する必要はありません。

また、2歳を過ぎても「よだれ」がおさまらない子もいます。

インターネットなど見ると他の赤ちゃんと違うだけで不安になってしまいますよね。

そういった不安がストレスとなってしまうこともありますので、気長に赤ちゃんと付き合っていけるようにしていきましょうね。

またいつもと違う「よだれ」でも心配になってしまうことがありますよね。

例えば「よだれ」が泡状になっていて心配してしまうお母さんが多いのですが、これは心配する必要はありません。

赤ちゃんは母乳やミルクを飲んでいるつもりになって口の中を動かしているうちに唾液が泡状になって出ているだけ。

とても可愛い赤ちゃんの仕草の一つでもあるのです。

赤ちゃんの「よだれ」で心配すべき場合とは?

逆に心配すべきなのは、「よだれ」の量が極端に少ない時でしょう。

「よだれ」が少ない時は口が臭う場合もあります。口の中で雑菌が繁殖し粘り気が出ている場合もあるのです。

「よだれ」は殺菌効果や口の粘膜を守ってくれるのは先程お伝えしましたが、この「よだれ」が出ていないと口の中が乾燥してしまい粘膜がデリケートになることや、消化不良などの原因となる場合があります。

下痢が続いてしまうこと、脱水症状を起こしている場合もあるので注意が必要です。

唾液が匂うなと感じた時は赤ちゃんの水分を増やしてあげてくださいね。

それでも元気がないなと感じたらすぐに病院に連れていき相談するようにしましょう。

あまりにも「よだれ」が出ない状態が続く時は、そのままにしてしまと赤ちゃんにとって良くありませんので、くれぐれも気をつけてくださいね。

なかなか「よだれ」がおさまらない赤ちゃんの場合は「口の筋肉が発達するのが遅い」ことが原因となっている可能性があります。

基本的には赤ちゃんは成長を通して自分でこの行動を覚えていきます。

ただし、中には口の筋肉の発達が遅い赤ちゃんもいて3歳になっても「よだれ」がたれるようになってしまうことも。

こういった場合は、トレーニングをすることで「よだれ」をたらすことから卒業できるようになります。

ほほを膨らませ、口を閉じる練習を行うようにしてください。

例えばラッパを拭いてみたり、風車で遊ぶなどして遊びながら教えてあげると赤ちゃんは覚えてくれます。

また、歯を磨きながら頬の内側を刺激してあげるのもいいでしょう。

トレーニングといっても赤ちゃんが楽しいと感じる方法で教えて上げることが大切なのです。

こういった刺激を与えることで赤ちゃんは唾液を飲み込むことを覚えていきます。

ゆっくりと時間をかけて赤ちゃんのペースで教えてあげるようにしましょうね。

免疫力が弱く、細菌をもらってきやすい赤ちゃんにとって「よだれ」はとても大切なもの。

赤ちゃんのいつでも「よだれ」をたらしているイメージでいいのです。

逆に少ない場合や匂いがある場合は様子をみて病院に連れて行く必要がありますし、早い段階で改善することが大切です。

赤ちゃんのスタイはこの時期にしか楽しめないものですし、つけている姿はとても可愛いですよ。

最初は心配なこともたくさんあるかもしれませんが、赤ちゃんと一緒にお母さんも成長していくもの。

「よだれ」は徐々におさまっていきますので心配し過ぎることがないようにしてくださいね。

トレーニングも一緒に楽しみながらやるようにしてあげましょう。

赤ちゃんとお母さんのスキンシップの時間にしましょうね。