赤ちゃんの夜泣きはお母さんを悩ませる種の一つでもあります。出産を終え、自宅に帰ってきてからがお母さんやお父さんにとって勝負の時期。そんな時期も少しずつ落ち着いてくると今度は違う悩みのタネがやってきます。
生まれたばかりの赤ちゃんのお世話にてんやわんやしていたのが徐々に落ち着くころ、お母さんやお父さんにとって段々とお世話が慣れて来た頃にやってくるのが赤ちゃんの「夜泣き」です。毎晩泣いてしまい、夜になっても寝てくれない赤ちゃんに苛々してしまう気持ちもあり、「いつまで続くのだろう」と不安に思うお母さんも多いのではないでしょうか。
ほとんどのお母さんの誰しも通る道である「夜泣き」は、いつからいつまであって、どんな対策を取るといいのでしょうか。
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目次
赤ちゃんの夜泣きの原因が知りたい!
赤ちゃんの夜泣きの原因ははっきりとは解明されていません。
理由として考えられることは、何かしらの不安な感情、興奮してしまって寝られないなどの気持ち的なこともあれば、睡眠サイクルなどの乱れが関係している可能性もあります。
また最近発見された夜泣きの原因として、脳研究で明らかとなったのは“お母さんのお腹の中にいる時の睡眠リズムを繰り返している”ということです。また、赤ちゃんはお腹の中で浅い睡眠と深い睡眠を繰り返していて、夜のほうが浅い睡眠になることもわかっています。
赤ちゃんの脳は生まれたばかりの時はまだまだ未熟です。お母さんのお腹の中から生まれる前は、お母さんに負担をかけないように休んでいる時に活動しています。それが出産後“夜泣き”という形で表れてしまうのです。
月齢別の赤ちゃんの夜泣きの原因とは?
生後1・2・3・4ヶ月の赤ちゃんは、昼と夜といった区別がつかないので短時間のサイクルで夜泣きを繰り返してしまいます。それがお母さんの悩みのタネでもあるのですが…。
生後5・6ヶ月になると刺激に反応して夢でみることになります。その情報を処理する時に怖い夢だったり、不安に感じることがあると夜泣きの形で表れてしまいます。
1歳前後になると脳の発達が原因となり夜泣きをしてしまう赤ちゃんもいるのですが、中には卒乳をしてから落ち着いたというお母さんもいます。また、一般的に母乳で育てていると赤ちゃんの眠りがあさくなるので夜泣きが起きやすくなるとも言われています。
赤ちゃんの夜泣きはいつから始まるの?
赤ちゃんの「夜泣き」は早い子だと生後3ヶ月頃から始まり、一般的には生後6ヶ月~8ヶ月にはほとんどのお母さんの悩みのタネとなっています。生後3ヶ月頃になると授乳期間が延びてきて「ほっと一安心」と肩の荷を降ろしたのも束の間、「夜泣き」はやってきます。
それも、今日は夜泣いているな…と思ったらいきなり「夜泣き」のスタートになるので、大変です。中にはほとんど夜泣きをしない赤ちゃんもいるのでこの時期のお母さん同士の会話は「夜泣きがひどくて…」と同じような悩みをもって毎日の育児に奮闘していることでしょう。そんな時期に「夜泣き」で悩んでいないお母さんを見ると羨ましく思うかもしれません。
そもそも夜泣きの定義とはどのようなものでしょうか。
多くのお母さんは夜に泣く=「夜泣き」だと思っているかもしれませんが実はそうではないのです。夜泣きの特徴として、毎日泣いていること、機嫌よく寝てくれたと思ったらいきなり泣き出すなどの状況を一般的に「夜泣き」といいます。母乳もあげたし、オムツも替えたのに全然収まってくれないとなればお母さんが困り果ててしまうのもわかりますね。
こういった状況を「夜泣き」と呼んでいるのです。
逆に「夜泣き」がない赤ちゃんは、夜に目が醒めることはあっても寝ぼけているだけで、背中をトントンと叩いてあげると数分もすれば眠ってしまうといいます。寝ぼけている時は、一度完全に起こしてから再度眠らせてあげるとぐっすり寝てくれるようです。
夜泣きと勘違いしていない!?赤ちゃんのサイン
「夜泣き」なのかどうか判断するのはお母さんであってもなかなか難しいもの。中には「夜泣き」だと思っていたら体調不良だったなんてヒヤヒヤする原因の時もあるのです。赤ちゃんは大人と違い抵抗力が弱いのですぐに風邪をひいてしまいます。特に風邪の症状は夜に出やすいので赤ちゃんも辛い不快感を一生懸命泣いてお母さんに伝えようとしているのです。中には小児中耳炎などの場合もあり少しでも変化を感じたら病院に連れて行くようにしましょう。大人は平気な症状でも赤ちゃんにとっては一大事になってしまうかもしれません。
「夜泣き」をしている時にある程度ほっておいた方がいいというお母さんもいるのですが、
赤ちゃんが泣いていたら放置することはせずに必ず赤ちゃんの様子を見に行くようにしましょう。必ずしも「夜泣き」とは限らないことを覚えておいてくださいね。
赤ちゃんの夜泣きはいつ終わるの?
赤ちゃんの「夜泣き」にいつ終わるという明確な時期はありません。
というのも「夜泣き」は個人差が大きく、1歳半頃にだんだんと落ち着いて来る赤ちゃんが多い中、2歳になっても「夜泣き」がおさまらない場合もあれば、「夜泣き」が始まったと思ったらたったの1ヶ月で終わってしまったというお母さんも。これだけ差があるといつ終わるのか判断するのは難しいと思います。
だからといって赤ちゃんの成長に影響があるわけではなく、段々大きくなるにつれて夜泣きは軽減されていきますので安心してくださいね。
中にはなかなかおさまらない「夜泣き」にお母さんが苛々してしまい精神的な余裕がないと赤ちゃんにもその気持が伝わってしまい「夜泣き」がひどくなるケースもあるようです。
「夜泣き」がおさまらないと悩みすぎていませんか。
子育ては長距離走のようなもので最初に頑張りすぎてしまうと、あとあとお母さんの精神状態に影響が出てしまうので「抱えすぎない」育児を心掛けましょう。
夜泣きがなかったお母さんが工夫していたこと
「夜泣き」は赤ちゃんの性格によって個人差があるので、何をしたから「夜泣き」がなかったというのは難しいのですが実際にお母さんが工夫したことで赤ちゃんの「夜泣き」軽減に繋がったという話も聞きます。
最初の段階から夜の寝かしつけは気を配り、毎晩同じ時間にお布団に入って子守唄を歌うようにしていたお母さんや、なるべく余計な音が聞こえないように工夫していたお母さんも。赤ちゃんがぐっすりと寝てくれる方法で「入眠の儀式」と呼ばれるものがあります。
赤ちゃんが一人でも寝られるように訓練するもので「スリープセレモニー」ともいいます。
「絵本読み聞かせ」や「子守唄」などがそれにあたり、赤ちゃんによって効果が違うので何に反応してぐっすりと眠ってくれるのか試すようにしてみましょう。
いきなりはじまる赤ちゃんの夜泣きに、毎晩辛いな…とお母さんの気持も疲れてしまっては意味がありません。赤ちゃんの「夜泣き」は早い子だと3ヶ月頃から始まり遅くても1歳~2歳にはおさまると覚えておきましょう。そうすれば、それよりも早い段階で「夜泣き」がおさまればラッキーですし、長く続いてしまっても途方に暮れる心配もありません。
赤ちゃんが一生懸命お母さんに自分の気持を伝えているのですから、「夜泣き」はお母さんも成長する為の期間です。またひとりで抱え込んでしまうと「育児ストレス」などの原因になるので夫婦で協力しあい「夜泣き」の時期を乗り越えるようにしていきましょう。
交代制にするだけで負担が軽減されて、赤ちゃんにも余裕をもって接してあげることが出来ます。「夜泣き」はなおす方法はありません。気長に付き合っていくことで赤ちゃんの成長とともに軽減されていきますよ。思い悩まずに気長に赤ちゃんと向き合ってあげましょう。
赤ちゃんが夜泣きをしたらどうすればいいの?
赤ちゃんが夜泣きをしたら具体的にはどのような対策を取るべきなのでしょうか。
まずは、少しの間様子を見ることからスタートしてください。2~3分様子を見ていると、そのまま眠くなって寝てしまう赤ちゃんもいますし、無理に夜泣きを止めさせようとあやしてしまうと逆効果になってしまう可能性もあるのです。
抱っこ
2~3分経っても赤ちゃんが落ち着かない場合は、抱っこしてあやしてあげましょう。
背中をトントンと優しく叩き、目を見て落ち着かせてあげましょう。赤ちゃんにとってお母さんに抱っこされる程嬉しいことはありません。子守唄を歌ってあげながら、時間をかけてゆっくり抱っこしてあげてくださいね。
外の空気
赤ちゃんの中には、外の空気を吸わせてあげること、外に連れ出してあげるとごきげんになる子もいます。お散歩がてらお出かけしてみてもいいですし、ドライブなどの車に乗せてお出かけするのもおすすめです。車の心地よい揺れに、ゆっくり寝てくれる赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの夜泣きの原因「睡眠サイクル」を改善する
赤ちゃんの夜泣きの原因として、「睡眠サイクル」の改善は大切です。
赤ちゃんの脳は未熟で、生まれたからといってすぐに睡眠サイクルが整うわけではありません。最初はつらいかもしれませんが、お母さんは朝早い時間6時~7時に起きるようにして睡眠のサイクルを作ることも大切です。
新生児の頃(生後1・2ヶ月)は、1日の7割~8割を睡眠で過ごすと言われています。1日の半分以上を起きて過ごすのは生後6ヶ月頃からになり、1歳ぐらいでお昼寝のサイクルが出来るようになります。このぐらいの時期になるとお昼寝も止めていい頃になりますし、午前中は寝ないなどのリズムも自然と出来てきます。
赤ちゃんの中にはなかなか寝てくれない子もいるのですが、そんな時はこんな方法を試してみてくださいね。お部屋を暗くしテレビも消します。オルゴールなどの音楽を流すと安心して眠くなる子もいるので試してみてくださいね。オルゴールの好みも赤ちゃんによって個体差があるのでいろいろ試してみるといいでしょう。
赤ちゃんの手を触ってみて手の平が温かくなれば眠りにつく直前です。そのタイミングを見て眠りにつけるように工夫してみましょう。
赤ちゃんの夜泣きは無理しないことが一番
赤ちゃんの夜泣きに、お母さんは自分のせいにして頑張ってしまう人が多いといいます。
昔は昼間赤ちゃんと遊ぶ時間が少ないのが原因ともされていましたが、それだけが理由でないこともわかっています。特に1歳半の赤ちゃんの場合、夜泣きとの関係性はないと言われています。
赤ちゃんが夜泣きをしてしまい辛い時は、ご両親に頼ることも大切です。
「赤ちゃんの夜泣きが続いていて寝ることが出来ない」と素直に相談すれば、可愛い孫のことですし協力してくれるでしょう。お母さんにとっても、一人で何でも解決しようとして無理をするのはいいことではありません。無理をすれば体力的にも辛い時がありますし、精神的にも辛いと赤ちゃんにストレスや、イライラした気持ちが伝わってしまいます。
家事も無理にやることはないですし、まずは赤ちゃんのお世話を優先にして、お父さんにも協力してもらえることはお願いしましょう。
まとめ
最初のうちは夜泣きが辛い、なかなか寝てくれないことに不安に思ってしまうお母さんもいると思います。だからといってストレスを感じること、ストレスを溜め込んだ状態を続けてしまうのはいいことではありません。あなたの気持ちを赤ちゃんも察してしまいますし、ご両親に頼ってみることや、息抜きの時間を見つけて夜泣きの時期を乗り切りましょう。夜泣きも赤ちゃんが生まれてすぐのこの時期だけのことです。この辛い時期をどう過ごすかで変わってきます。貴重な体験だと思い、気持ちを楽にして乗り越えられるようにしていきましょうね。